内容説明
顔を合わせれば喧嘩ばかり。どうしてこんなにいらいらするのかしら?
ロージーは祖母の言いつけで旅行のつき添いをすることになった。口やかましい祖母のお供をするのは気が重いが、故郷でもあるスコットランド高地への列車の旅は楽しみだった。ところが旅の途中に立ち寄ったホテルの裏庭で祖母が転んで足首を痛め、二人はやむをえずツアーを抜けてそのホテルにとどまることになる。往診に駆けつけたドクター・キャメロンは医師としての腕や患者の扱いは見事なものだが、その横柄な態度がどうにもロージーには気に入らない。祖母に向けた彼の笑顔はとても魅力的だったけれど……。■無愛想なドクターに、君のことなど眼中にない、という態度を取られてもどかしい思いをするばかりのロージー。それが恋だと気づくには、彼女はあまりに奥手だったのです。ベティ・ニールズの世界が存分に味わえる秀作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわ
10
今回は珍しく、オランダじゃないし、ヒロインがナースじゃない。もとお嬢様。怒っていても可愛い感じ。しっかりもので、優しくて美人。ヒーローは、自分を好きになってほしいなら、ヒロインの質問をはぐらかしたりしないで、自分のことをしゃべればいいのに。ヒロインを恋させるのは容易いとか、何気にべティヒーローは傲慢よね。あんまり悲壮感もなく楽しく読めた。ヒストリカル寄りな感じよね、べティの世界観て2015/10/11
rokoroko
7
再読。定番の看護師じゃないヒロインもい良いわね2018/01/29
ひまわり
7
美人のヒロインとオランダ人ではないヒーローというベティのテンプレからはずれたH/H。しかもハイランダーですよ、奥様。舞踏会ではキルト着用のヒーローです。いつもながら言葉足らずのヒーローでした。「結婚の予定はある(君と)」()の中が大事なんですよ?2015/10/15
rokoroko
5
ベティ・ニールズの作品は思う人に直接自分の気持ちを打ち明けられない登場人物ばかり。自分がどんなに相手の事を好きでも年齢を気にしたり、誰か別の人と歩いているのを見かけたというだけで、思いをあきらめようとしたり。ノーラ・ロバーツなんか「今晩はあなたと過ごす!」などと宣言」することもあるのに。ロマンス小説も様々だけど、私はこの回りくどい恋愛模様が好き。心も癒されるしね2015/09/19
ととめ
0
少々勝気ではあるけれど、美人で心優しいしっかり者のヒロイン。キルトの似合う男前な医師ヒーロー。魅力を総動員すればヒロインの心を掴むのは容易いと考えるのは、充分うぬぼれが強いと思います。不覚にも笑ってしまった・・・2016/03/22