内容説明
今日の社会科学にとって重要な問いは,「社会とは何か,それはいかにして可能か」という抽象的な問いではない.ある歴史性をもって誕生し,この問い自身が不可視にする「社会的」という概念を問題化することである.この概念の形成過程をたどり直し,福祉国家の現在を照射することで,「社会的なもの」の再編を試みる.
目次
目 次
はじめに
Ⅰ 社会的なものの現在
第 1 章 日本の戦後政治と社会的なもの
第 2 章 冷戦以後と社会的なもの
第 3 章 社会学と社会的なもの
第 4 章 社会民主主義
Ⅱ 社会的なものの系譜とその批判
第 1 章 ルソー
第 2 章 社会科学の誕生
第 3 章 批判と展望
Ⅲ 基本文献案内
あとがき