内容説明
ときには夏休みのように、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
夕ごはんでは、外で網焼きバーベキューをやることになった。缶ビールを飲みながら、外で食べるのはなんでもものすごくおいしい。景色はすばらしいし、空がだんだん暮れてゆく。薄暗くなってからの時間がまた長くて、なかなか暮れない。こういう料理が、北海道にはぴったり似合うんだな。原始人みたいに素材を焼いて、焼きたてを食べたい人がどんどん食べる。面倒なことは何もしないのに、すごーくおいしい。暗くなったら、ランプをつるして、「納屋バー」になった。炭の火が落ちてきたので、玉葱がゆっくり乾きながら焼けて、すごく甘くなるのを発見したり、枝豆をのせておいたら、ちょっと薫製みたいな香ばしい味になったり。そうやっておいしい食べ方の発見をしながら、大昔から料理というのは生まれてきたんだなと思ったり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
32
料理家の日記。「豆ごはんは色を気にせず一緒に炊き込んだ方が美味しい。今まで豆の色がきれいに残る様、別茹でして加えていた。私はカメラを気にしていただけだった。こういう事は他にもある気がする」。自分に染み付いた余計な飾りについて考えてしまった。48歳の著者は、半生の落とし前をつける様に、自分の過剰な思いや焦りを冷静に眺めている。友人の存在をしみじみ有り難く感じるのもこの巻の特徴。朝が早くなり、晩ごはんのメニューはシンプルになってきた。油揚げとニラの塩炒め、ほうれん草と焼き椎茸のおひたしなどは食べてみたい。2019/09/16
mame
6
豆ごはんの豆は最初から入れよう。アムプリン気になる!2024/11/30
yomite
4
高山さんて、ずっと若い人たちにも、決して大人ぶったりしないし、逆に年上の人たちにも、まったく同じに接するし、とにかく、いつでも作らない人柄というのがいいなぁと思う。だから、その周辺に居る人たちも、みんな素敵な魅力的な人たちばかりなのだろうな。2010/07/11
のぼる
3
名前はよく聞く料理家の日記。よく知らないのに九巻から借りてしまった。ほんとに飾り気のない普通の日記ですね。妙に彼女に詳しくなってしまった。これから、高橋みどりさんと旦那さんのことを知ったり。料理系の業界の世界ってすごく狭いですね。でも、スーパーで惣菜を買ったり、朝食食べなかったりをさらけ出しているのは意外!まあ子育ても終わった二人暮らしならこんなものか。陳さん印のシュウマイ、食べてみたい!震災前ののどかな様子にはちょっとしんみり。当たり前のように外で自然を楽しめる世界はもう来ないのかな…。2013/03/08
ケイ
3
再読。チクタク食卓と平行しつつ、もう一度じっくりと味わう。2009/07/29
-
- 電子書籍
- シェアハウス~一つ屋根の下で三角関係~…
-
- 電子書籍
- 子犬のきららと捨て犬・未来-まあるい、…
-
- 電子書籍
- 微熱男子のおおせのまま 分冊版(13)
-
- 電子書籍
- ぐりーんかれんだあ(1)
-
- 電子書籍
- オリフィス 角川ホラー文庫