内容説明
海の迷宮での死闘。最後に立つのは誰か?
悲運のアラヤ王女が知る秘密を求め、デナーリオからハオル王家の護衛依頼を受けることとなったガユスたち。一団を乗せた船は、裏切り者を抱えたまま海をゆく。外敵による襲撃で限界となり、修理のために南の島で停泊。海遊びだ水着だ、と束の間の休暇を楽しむ。やがて船は、座礁した豪華客船が迷宮となった“船島”に到着。ここでハオル王家と龍皇国による、国土奪還のための会談が開始されることになる……。革命政府の将軍派は、ングウェイ少佐と黒矢部隊に続き、ルフグル大佐と黒槍部隊が参戦。大師派の傭兵となったガングドラムは、命をかけた奥の手を投入。反逆の翼将であるアザルリは、物理反射と防御不可能という無敵の次元咒式を引っさげてを狙ってくる。
裏切りと謀略との謎が吹き荒れる迷宮で、最後に立つのは誰か。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もだんたいむす
12
面白いけど、物語の行く末が一切想像できなくてドキドキする。最後の最後で、クソ気になる描写があり続刊が楽しみ。テセオンには幸せになってほしいなー。★★★★★2015/03/11
紅羽
8
水着で楽しくも甘酸っぱいスイカ割りを楽しんだ後に忍び寄る死闘。久しぶりにガユスの内臓がコンニチワする事態に…。アラヤ王女とデナーリオの王国再建の前に立ち塞がるアザルリ。しかしそれすら覆す展開に、もう何が何やら…。そして「宙界の瞳」の謎も少しずつ判明してきました。まさか8つもあるとは…。事務所内部に潜む裏切り者や、クエロの事情等を含め、先の展開が気になります。2015/03/10
ユイ
8
ほのぼの水着回の後は激しい戦闘なのはお約束。そして死人が少なく感じたのも。ギギナがガユスから離れない理由は納得。あの不幸度はもはやギギナが強くなりたいがためのものとしか思えない。2015/03/08
死屍発苦
8
取り合えず色んなことに驚きすぎて何を言えば良いのやら。ただ全部読むと前巻で違和感あった部分がはっきりして良かった。第2の内通者は予想通りだったが方法とか考えとかもっと深くて感服する。面白かった。2015/02/20
rainmaker
6
「俺は行くよ」/されど罪人は竜と踊る16巻目。永劫を夢見るままに。安定の分厚さ600ページ超えということでなかなか読み出せずにいました(;^_^A。前巻はアザルリの魔人ぶりに手も足も出なかった印象の主人公たち。続きということでアザルリとの再戦は必然で、誰がやられるか不安の中読みました。今回もいつもと変わらず安定の後味の悪さですが、先を見据えるガユスの姿に希望が垣間見え良かった。それにしても、主人公たち以外のキャラの戦闘力のインフレがすごいことに、精神と時の部屋にでも入らないと追いつけそうもないな(笑)2015/06/06