内容説明
待ちに待った完全新作書き下ろし長編第二弾!
人と竜と〈異貌のものども〉が絡み合う混沌の都市エリダナ。命のやりとりなど日常茶飯事であるこの街だが、ここ数日の殺人の連続は狂気じみている。富を極めた成功者であり超弩級の咒式を操る快楽殺人者アンヘリオの仕業。しかし、アンヘリオだけではない。 皇国中から快楽殺人者がエリダナにおいて殺しに殺しまくる! 一体何のために? なぜ今?
前巻エピソードで語られた悲劇の少女アナピヤの死、そして恋人ジヴーニャとの別れで抜け殻同然のガユス、心なしか剣も鈍りがちのギギナ。否応なく巻き込まれる吐き気を催す殺人ゲームに、出口は全く見えない。それどころか、血の臭いを嗅ぎつけたか、仇敵である最凶の女咒式師パンハイマが事件捜査に加わり、死体の数は倍加する!!
完全新作長編としては実に1年9か月ぶりの本作。人が人を殺すことの意味に深く容赦なく切り込む作者浅井ラボの「物語への挑戦」がはじまる!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
9
パンハイマがようやく登場。相変わらず分厚くて色々生々しいけど面白い。つーか、後半でまた、救いのない展開になるフラグがいっぱいたってるなぁ。2010/09/20
ニック肉食
7
使途編開幕!ということで、相変わらずカオスな都市エリダナは、さらに混沌を極める事態になっていました。次巻でさらにぐちゃぐちゃになりそうです。ガユスはもう精神的にボロボロ。その中でパンハイマやアンヘリオが出てきて読んでるこっちもなんかボロボロになりました。まだまだ序盤ですので気長に使途編を読んでいこうと思いました。2016/08/16
しろぶ
5
待望の書き下ろし長編新刊なのになんと前後編の前編だった。たかが異常殺人者、禍ツ式や古き巨人に比べたら……と思ってたら、意図的に人を殺して回る分余計に酷かった。凄い気になるところで終わってるので続きが速く読みたい。2010/07/16
紅羽
4
前巻よりは多少グロい描写が和らいだ気がします。何だか残虐行為の後にとても美味しそうな食べ物の描写があると色々複雑ですね(笑)ポロック揚げ、食べてみたいです。今回は別れた後の微妙な二人が読んでいて辛かったです。そこに滑り込んだチェレシアという謎めいた女性。可愛いし、出来た女性だけど何か気になります。先を読むのが楽しみなようで不安な気持ちが少々…という感じです。2013/07/16
佳蘋(よし)
4
ガユスさん変態にモテすぎる。ヒロイン交代とか言っているけど、ジヴの出番がある限り、チェレシアのことが心配でしょうがないです。2012/03/13