中公文庫<br> 双調平家物語12 治承の巻1

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中公文庫
双調平家物語12 治承の巻1

  • 著者名:橋本治【著】
  • 価格 ¥1,152(本体¥1,048)
  • 中央公論新社(2012/11発売)
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  • ISBN:9784122053045

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内容説明

安元三年、都では、亡き信西の乳母子・西光の息子が白山の寺僧達と加賀・鵜川で起こした騒動に端を発した叡山大衆の強訴、さらに大内炎上と事件が続く。重盛と愛情関係にあった藤原成親は、平氏の専横を憎み、後白河院の近臣達と俊寛の預かる鹿ヶ谷の山荘に集い、「平氏打倒」の謀議を重ねる。しかし、多田蔵人行綱の訴人によって事は露見し、院が背後で関与したことがわかると、清盛は院の罪を問い、幽閉しようとする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

61
平家物語が本格的に見えてきたようでした。唐突な清盛像に戸惑いすら感じました。叡山大衆の教訴、大内炎上と事件が続くのも恐ろしいものがあります。藤原成親は平家を憎み「平家打倒」の謀議を重ねますが、事は露見し、後白河院が背後で関与するのがリアルでした。清盛が院の罪に気づき、幽閉しようとするなど、軋轢を挟んでいるのですね。2019/05/30

tsukamg

2
重盛が主役の巻。隠居した清盛は福原に住まいを移し、重盛は都をがっちり抑える。平家一門を率いながらも、院・お主上・朝廷・摂関家のパワーバランスを考慮する重盛は、清盛より資質に恵まれている。平家は安泰…のはずだったが、清盛は重盛のやり方を手ぬるいと思い、使者を遣わし、やいのやいのと重盛を煩わせる。重盛はさすがにウザいと思い、自立するためあえて権力を得ようとする。そこで成親が激怒り。鹿ヶ谷の陰謀に繋がる。重盛が父に諫言する場面は大変迫力がある。重盛死んだら、こりゃ平家ダメだわ、と思わせるに十分。2019/05/13

glaciers courtesy

2
平氏の全盛時代。しかし、摂関家全盛のような揺るぎの無さは無い。時代の温度は高く、どのようにも移ろってしまう危うさが満ちている。創業者の平清盛にではなく、2代目の重盛にどちらかと言えばシンパシーを感じてしまうのは、己のサラリーマン気質の現れかな。しかし平重盛もなかなかの人物だと思うよ、実際。2010/04/04

kuchen

1
祇王と仏御前の話、重盛と清盛の確執、鹿ヶ谷の謀議。清盛は自分と一族のことのみを考え、周囲の心情を斟酌しなかったのだと思う。祇王と仏御前の話は、無常と凛とした姿に涙腺が緩んだ。2016/06/11

arml2997

1
この巻は重盛が主人公じゃなかろうか。魑魅魍魎がいまだ蠢く平氏の治世でも、いや、だからこそ数少ない“理解”できうる考え方とそれを実践する重盛が魅力的です。しかし、重盛の寿命が長かったら、父子の争いも有り得たのでは?と思うほどに対立している。あ、当然重盛の言葉は窪田くんの声色で脳内再生です!2012/12/09

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