内容説明
天智の帝亡き後、大海人皇子は大友皇子との皇位継承をめぐる叔父甥の戦い──壬申の大乱──に勝利し、天武の帝となる。一方、鎌足公の嫡子、藤原不比等は、天武の帝の後を継いだ持統の帝の御世において新帝擁立に功を奏し、栄達の道を昇って行く。「皇統という鶯の巣に生みつけられる、藤原という杜鵑(ほととぎす)の卵。鶯の巣に孵って、生まれ出た杜鵑は、鶯の雛に代わって鶯となる。藤原の朝臣は、ただその日が来るのを待てばよい」。
目次
近江の巻
狐
天智暗雲
嵐
狂気
太政大臣由来
壬申大乱
夏日到来
吉野恋慕
藤蔓
姦
御佩刀
無欲執着
大宝律令
順逆両手
文武帝御早逝
上官婉児
春鳥夏鳥
御早熟
藤三娘



