- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
北アルプスの谷村山荘に、富山に住むナオタから小包が届いた。中には、裏側に「長生き」と刻まれた皿が入っていた。図工の時間、「家族におくる陶芸」の授業でナオタは、谷村のおばちゃんに贈る陶芸を作ったのだ。さらに三歩宛ての包みも見つけたおばちゃんは、三歩のいる山へ届けにいくが…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
58
「春一番の柄」家族につくる陶芸。ナオタは谷村のオバさんと三歩に贈る。「格別な場所」阿久津はまだまだ成長途中。「何回も何回も…」サックスプレーヤーが登場、石塚真一さんのサックスプレーヤーを目指す『BLUE GIANT』も読んでみようか。「シッポとアタマ」昔取った杵柄、ジシイ二人が久しぶりに山に登る。「男の部器」子どもにピッケルを送るときは、三歩はちゃんと用途を教えないいけないよ。「本当の贅沢」久美は訪ねてきた編者者先輩を山につれていく。そして…。「山の道の手前で…」これが阿久津の転機になるだろうか?2015/10/04
扉のこちら側
52
2016年933冊め。谷村のおばちゃんもさすが山に住む人だけだってすいすい登れるのだな。ご遺体に携わる仕事の辛さは、人それぞれのペースで乗り越えていかねばらないのである。この巻で阿久津くんは一皮むけた。2016/10/30
goro@80.7
47
初めての山が穂高だなんてそれはもう山好きになるでしょとクミちゃんの先輩の気持ちが分かる。そして阿久津君はどんな答えを出したのか。三歩は山そのものだわさ。2019/07/10
めしいらず
46
仕事でもプライベートでも、積み重ねる毎日にただ流されているだけ。自分がどうしたいか考えるのにも臆病だったり億劫だったりで、つい漫然とやり過ごしてしまう。それでも逃げ続けることはできなくて、必ずや向き合わねばならない時がくる。自分がどう生きていくのか。どう生きていきたいのか。選んだ扉の先でぶれることなく気持ちを全うできるのか。その覚悟を問われる。それは途轍もなく重い選択だ。人生の岐路を前に迷い、苦しみながら気持ちを見定めようとする阿久津の姿が感動的。生きることはただそれだけで何てしんどいことだろう。2017/04/02
momogaga
44
図書館本。山頂で飲むコーヒーがおいしそうです。今巻も阿久津君とナオタの成長譚がメインに。2016/03/23