内容説明
修学旅行の最中、いつきは禁忌の対象として協会から追われる身に。しかし皮肉にもそこから救ってくれたのは〈螺旋なる蛇〉の一員フィンだった。連れ去られたいつきは自分の目で育まれていた『生命の実』について知ることに! それは〈螺旋なる蛇〉が欲して止まない術式であった──!! 一方、必死にいつきの行方を追う、穂波、アディリシア、そしてアストラルのメンバー。大切な場所を守るため、それぞれ厳しい決断を迫られる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツ04号
15
シリーズ16冊目。第二部完結。めくるめく魔法合戦で息が詰まる一冊。魔法に純であるが故に復権を狙うオピオンと、対局の存在でありながらある種の規則性のある社会を持つ協会、そしてどちらにも組しないアストラルといった3つの存在意義が際立っていたような気がする。部を重ねる毎に決意強くなるいつきは格好いいなあ。しかし円満解決とは言えない結末となってしまった。主力をなくした今後のアストラルが気になる。残り冊数も大分少ない。最後まで読んでからの表紙は切ないにも程があるよ…。(1/20-24)【23-7】2023/01/24
らゆ
11
第二部完結。それぞれに手傷を負って、否応なくこれまで通りにはいられなくなりましたね……。妖精瞳ありきの物語だと思っていたのですが、これからどうなるのかな。今は離れてしまっても、またみんなで笑える日常が戻ってくると信じたいです。影崎さんも消えないでほしい……! 猫屋敷さんも穂波もとても凛々しくかっこよかったです。が、私の中でMVPは山田でした。ずっと空気だったくせにいいとこ持っていったよ、この人!! 一番うるうるしてしまって、なんだか悔しい……。とにもかくにも、三部がどうなるのか楽しみです。2011/01/12
梅みかん
10
第二部完結。アストラルらしい決着だけど、ちょっと寂しい。変わりたくなくても、変わらないといけない。アディリシアの想いが切ない。2018/12/01
σ(-。-)
8
読み応えの一巻でした。が、納得出来ないよ~。こりゃ、リアルタイムで読んでた人、偉いよ。あとがきは、2009年。現在に近づいてきたかな?いや、まだまだか。では、次へ。2012/11/10
sibafu
7
前巻からの続きで修学旅行で来た京都での魔法使いたちの決闘。終始緊迫しシリアスな展開。残りの巻数も少なくなってきたこともあり、この世界での日常の平和が恋しくなるものだ。嘘やごまかしで隠してきた真実が様々な人物から次々と明かされたりして、今までの常識が崩れていく。それでも結社「アストラル」や仲間を守るために闘うイツキを代表して、それぞれのキャラクターの信念には熱いものを感じる。いざこざの渦中での「ゲーティア」首領のアディリシアの葛藤もよくて、その末、絆は深まっていっているのだろう。第二部完。2015/01/24