内容説明
壮絶な結果をもたらした大魔術決闘から二年。いくらかの変容を余儀なくされた魔術界は、ようやく落ち着きを取り戻しつつあった。〈アストラル〉もまた、新たな魔法使いを仲間に迎え、忙しく日々を過ごしていた。そこに舞い込んだ呪波汚染洗浄の依頼。ごく小さな、難易度の低い依頼のはずが、予想外の波紋を呼び──!? 世界各地に散らばる登場人物たちのエピソードを交えて描かれる、ファン必携の後日譚にして、シリーズ完結巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すいな
36
読んでしまいました。たった1度きりの後日譚。タイトル通り、未来に繋ぐお話でした。いつきたちの意思、意志をつぐ少年、少女たちの物語。もう少しいつきたち主要キャラのお話が読みたかったかも…、とも思いますがこれはこれで、とても面白かったです。とにかく今は終わってしまった、という寂しさが胸に残っています。2013/03/31
水無月冬弥
24
三田誠先生(@makoto_sanda)の作品 #ラノベ 素晴らしいラストエピソード。主要キャラの未来が語られ、そして、彼らの心を継ぐ少年、少女の邂逅を描くとは。本当に素晴らしい、三田先生お疲れさまでした。2013/03/30
タカユキ
18
最終決戦は前巻で終結したため、今巻はオマケエピソード的なものかと思ってたら大間違い。ガチな完結編でしたね。変わったもの、変わらないもの色々ありましたが、いつきや<アストラル>の芯が揺らいでいないことに嬉しくなりました。穂波のフォローも嬉しかったです。まぁアディが正妻の余裕を見せつけてくれた訳ですが…と言おうと思ったらフィン相手じゃまだ無理があったか(苦笑 2013/04/04
MIZUHITO
16
大団円。しかし、最後にいつきの選んだ〈螺旋なる蛇〉に抗する方法は、逆に〈螺旋なる蛇〉の思惑通りでもある。〈アストラル〉がレンタルマギカとして、魔法と世俗との間に立ち続ければ、それだけ〈螺旋なる蛇〉の目的、「魔法の力を知らしめること」にも成るのだから。。。いつきが言うように、全てはずいぶんと遠回りに繋がっているのだろう。それを「まるで星座の、螺旋の、そして魔法のように」と感じてしまうのは適当なのか不適当なのか。解らないけれど、今はまだ解らない不思議のままでいいよと、そうこっそり教えられた気がします。2013/04/08
ダージリン
16
後日譚なんだけど、次の世代につながるような贅沢なつくりでした!9年続いたシリーズのあんなことやこんなことが次々浮かんで、みんな成長して格好良くなったな~としみじみしました。2013/04/03