内容説明
英国での〈螺旋なる蛇〉との対決の後、これから始まる大魔術決闘を前に〈アストラル〉へぽっかりと訪れた休息。そんな時、突然嵐はやって来た! いつきの義妹、勇花が再び訪ねて来たのだ! 久しぶりの再会を喜ぶのも束の間「ひとつ、お願いしたいことがあって来たんです」という彼女の依頼とは!? 一方、〈協会〉の穂波と猫屋敷、そして〈旧アストラル〉のメンバーは、来る大魔術決闘に向けて動き出していた──!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
17
最終決戦の前に、最期の息抜きで妹登場。 全員が笑って一緒にいることの出来るエンディングへの鍵はお父さんが握っているんだろうなぁ。 最終章へのプロローグってことで、次巻を待つ!それにしても、いつきの真の修羅場は大魔術決闘の後で誰を選ぶかだったりして。2011/02/20
U
14
兄妹の仲の良さ(笑)が良いなぁ。そして隻蓮さんとダフネさんがなんだこのファンサービス。昔はアディの思い出通り「やさしい」人だったオズワルドと隻蓮さんの友情が温かくて、エレオノーラさんや前恋人がせつなくて潔い。二人とも高潔で真っすぐで、いつきが言うような恰好良い魔法使い(と女性)だったんだなぁ。ギョームさんとあの方の関係は微笑ましくて吹いた。わお! しかし親父殿と古い社員達の掛け合いがww この人は一回いつきに「どこいってた馬鹿親父ー!」ってアッパーされるといいよ!(笑)2011/03/23
ダージリン
13
3つの短編のどれも良いのですが、穂波と猫屋敷さんの「魔法使いを罰する魔法使い」としての仕事が気になっていたので満足です。そしてやはり伊庭司の登場がどんな波紋を投げかけるのか、今から非常に楽しみ!2011/02/07
アカツ04号
12
シリーズ19冊目。中短編集。妹が再訪日したり、デートしたり。魔法使いを罰する魔法使いとしての穂波達の様子や、隻蓮とアディの両親の過去。ソロモンの魔術の使い手達の悲劇はアディにも降りかかるのかな…。ひと時の休息なのかと思いたいがなんだか不安になる読後感。多分、前社長の司の存在にそう感じるのだと思う。さて今後彼はどう出てくるのか。(4/13)【2023-10】2023/04/13
色々甚平
12
大一番の大魔術決闘に向けての協会側の準備編とオズワルドと隻蓮の出会いの話。オズワルドがなぜ魔法そのものになろうとしたのか、そこまで魔法に執着してしまったのかがわかる。等価交換とはいわないが大きな力を手に入れるための時間や代償の大きさは人を狂わせるのも容易なほどだというのがわかるレンタルマギカの中じゃ久しぶりの重めの話だった。2015/09/26