内容説明
魔術の世界を揺るがす『大魔術決闘』の幕がきっておとされた! 穂波や猫屋敷ら魔法使いを罰する魔法使いによって編成された〈協会〉。そして彼らに仇なして来た〈王冠〉の座タブラ・ラサ率いる〈螺旋なる蛇〉の血戦はもはや必然。しかしこの決闘を取り仕切る〈アストラル〉伊庭いつきにはどちらも勝たせるつもりはなかった。その秘策とは──!! いつきの『力』を信じる者たちも続々集結、波乱を含み魔術の時間は加速する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
23
大魔術決闘を前に盛り上がりまくる中、いつきのお父さんの渋さが光りすぎ。これまで、影のように、物語の底を流れる裏の物語としてのお父さんが表で大活躍をする前の前哨戦という感じか?最終章の序章っていう感じで次が楽しみすぎる。2011/08/09
ダージリン
13
いつきがフェーデをこういう風に持っていくのかと度胆をぬかれ、伊庭司の登場に混乱しつつも盛り上がりますねえ~。それとは別に学校での再会とか、今まで関わってきた人達が力を貸してくれたりとか、胸が暖まります。次巻がとても待ち遠しい!2011/08/01
シュエパイ
12
あぁ、2年間もお仕事を頑張ってきた彼らだからこその、まさしく総力戦!素敵に賑やかに開幕~♪組み合わせ次第で、あの吸血狼があんなにあっさりとはなぁ。先代社長のお父さんまで参戦して、楽しくなりそう♪2011/09/12
梅みかん
11
多くの登場人物がいながら、一人一人が丁寧に描かれている。今までのアストラルのいつきの軌跡が目に見えて、集結してて嬉しい。予想以上の大混戦で先が読めないけれど、そこが面白い。2018/12/15
色々甚平
11
ついに大魔術決闘の火蓋が切っておとされた!今回の戦いに命を安々と捨てるつもりはないにせよ覚悟は決める伊庭いつき。この一年で驚くほど成長した少年はモテまくるわけだが、本人はほとんど気づいていないという鈍感っぷりだが、ただの人間が魔法使いに足掻くだけの力をつける、そして(あまり見なかったが)社長業と魔法使い社会の勉強漬けで色恋にかまけている余裕もなかったのかもしれない。オピオンも協会も主張は違えど、一枚皮を剥がせば似たようなものだと判断を下し、両方に勝たせない(両方負かす)決断をする。2015/11/22