- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
池田屋に踏み込む近藤勇以下四名の新選組隊士。そこには三十名を超える志士が潜んでいた。志士と隊士、入り乱れての大乱闘。怒号と悲鳴の轟くなか、突如、総司の意識は徐々に遠ざかってゆく――各種メディアで、新選組が話題となるなか、近藤勇、土方歳三とならび、最も人気のある人物の一人、沖田総司にも注目が集まっている。しかし、隊士きっての剣豪でありながら、出生からその死まで、多くの謎に包まれている。土方や近藤のように本人だと断定できる写真も残っておらず、肖像画と伝えられるものも血縁者をモデルにして書かれたものだといわれ、わずかに自筆の書簡七通が残されている程度である。伝説的な逸話も多く、現代からは「沖田の実像」というものはなかなか見えてこない。本書は、これまでに書かれた文献を踏まえつつ、断片的な資料のすきまを紡ぎ、幕末の動乱を駆け抜けた男の雄々しくも儚い生涯を力強く描く、著者会心の長編小説である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kito7792
1
銀魂を見て、新撰組ってどんな感じだったのかと興味本位で沖田総司の本を読んでみた。 天才にして若く亡くなったのがとてももったいないと思った。もっと歴史について勉強して人に話せるぐらいになりたいと思う。 沖田総司かっこよ👍2020/06/21
よっ!
0
沖田総司は試衛館の中でもとびきりの腕だったし、もう少し近藤や土方に近い存在だったと思うけどな。★★☆☆☆2011/03/20
きむちゃむ
0
高校生の時に読んだのを再読。沖田総司の病気と新選組に対する想いが、胸を熱くされる。死ぬ前に姉に会えて良かったといつも思う。2012/07/16
樹。
0
作者のコトを何も知らず題材だけで選んでしまった。 新説…というか、方々資料を読んだ上で過去の偉人達の敷いた沖田像に囚われず、独自の沖田像を創ろうと努力されてる印象。 女性作家は沖田に女を抱かせたがらないけど、男性作家は逆ですよね。理想像の男女差なのかなぁ(笑)2009/11/11