集英社コバルト文庫<br> そして花嫁は恋を知る1 黄金の都の癒し姫

個数:1
紙書籍版価格
¥544
  • 電子書籍
  • Reader

集英社コバルト文庫
そして花嫁は恋を知る1 黄金の都の癒し姫

  • ISBN:9784086011778

ファイル: /

内容説明

突然の結婚を言い渡された、ブラーナ帝国の皇女エイレーネ。相手は隣国ファスティマの若き王アルファディルだという。十五歳にもなれば覚悟はしていた政略結婚だが、まさか言葉も宗教も違う国だなんて……! けれど、少なくとも、皇后にいじめられる毎日からは解放されると思ったエイレーネは海を渡る。せつなく胸をしめつけるような恋と、思いがけない運命が待っているとも知らずに――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しの

10
世界史好きにはたまらないシリーズ。国の成り立ちから歴史や地理的性格など史実に則って細かに練られている。1作目は宗教の違うブラーナ帝国の皇女と王国ファスティマの国王の話。エイレーネは妾腹の娘として帝国で冷遇され、アルファディルも異教の妃の息子として辛い幼少時代を過ごしてきた。同じ傷を持つ二人が文化、習慣、宗教の違いからくる誤解を乗り越えながら歩み寄る。エイレーネの生母とされるゾエの真実に驚愕。振り回されたエイレーネと姉のグラケィアが選んだ未来とは。血生臭い部分まで容赦なく。甘いのを期待すると少し物足りない。2015/11/22

いわいわし

8
ようやく電子書籍になりました。世界史の教科書を片手に読みたくなる架空歴史絵巻、読み切りシリーズ第1巻。題名に「恋」とありますが、恋愛色は控えめ。家族の愛憎と異文化理解の印象が濃いです。ずっと軽んじられ萎縮して生きてきたヒロインがある日突然異教の国に嫁ぐことに。理知的なヒロインの心情が細やかに綴られていて、派手な仕掛けはないけれども静かに胸に響きます。自分を貶めずに相手を尊重し融和を図る。そんな毅然とした態度のヒロインが素敵でした。2015/02/26

幸音

8
宗教の違う両国の話なのでそれについての説明が多いのは仕方ないと思うけど、冗長すぎた印象がある。恋を知る、というタイトルのわりには恋についての描写が少なすぎるような。だからなのか、婚約者のアルファディルの影がとても薄い。侍女タレイアの態度の変化が忠実なものに変わっていって安心した。皇后ほどではないものの、冷たい腹違いの姉グラケィアとの関係は嫌いじゃない。最後抱き締めた時の姉妹のやりとりが一番良かった。エイレーネは皇后のいじめのせいで宮廷で怖じ気づいていたけど、ちゃんと意思表示できるヒロインで好感持てた。2014/07/21

マアサ

7
恋の行方自体は簡単にわかる展開だったけど、主人公の姫の出生の秘密はびっくりしたわー。うわー、伏線全然読めてなかったよ私。異教徒との結婚は大変だろうけど頑張れそうだな。2018/06/07

梅みかん

5
人を許せるって強い。2018/01/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574795
  • ご注意事項

最近チェックした商品