桜色のハーフコート - 杉原爽香、三十四歳の秋

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桜色のハーフコート - 杉原爽香、三十四歳の秋

  • 著者名:赤川次郎
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2011/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334743161
  • NDC分類:913.6

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内容説明

爽香は無断欠勤している部下・宮本(みやもと)の自宅を訪ねた。玄関の前に立つと、娘の怜(れい)が飛び出して駆けていった。人気(ひとけ)のない自宅に上がると、宮本の死体が――。怜と同様に、宮本の妻・正美(まさみ)も事情を明かさずに行方をくらます。母娘の不可思議な行動の裏側に、複雑な家庭事情があると、爽香は敏感に感じとって……。読者とともに登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ第20弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

84
シリーズ第20弾、爽香34歳の春。会議を終えた爽香は、社員の宮本が出社していない事にきづく。程なく恩師の河村衣子から、宮本の娘が学校に無断で登校していないとの連絡が入る。心配になった爽香が、宮本の自宅を訪ねると、そこには宮本の遺体が横たわっていた。今回は、兄を筆頭に問題児たちが登場せず、イライラさせられる事なく良かった。父親などが、家庭の中と外では態度が変わるという、全く理解が出来ない問題がテーマ。私はお酒で態度が変わる人も、一切付き合わない。20年も読んで来たのだなぁという感じ、もう爽香は娘の様に思う。2019/02/19

あつひめ

59
爽香と明男が出会ってから20年。この作品も2007年だから、携帯やメールが頻繁に使われて、どこに居ても捕まってしまう…と言う爽香の言葉が耳に残る。事件が事件を呼ぶとでも言うか…表の顔と裏の顔を誰しも持っているんだなぁとしみじみ感じた。いつも観察力の鋭い爽香でさえ部下の仕事以外の顔を見破ることはできなかった。さて、来年はヨーロッパに行くのかな?次改作も楽しみだ。2014/12/16

siro

46
続けて20作目。お互いに忙しそうだけど爽香と明男の夫婦が良い感じ。爽香のピンチには駆けつける明男。このまま安心して読んでいたい。今回は充夫も出てこなかったし、学園長も良いひとでほっとしました。いつもよりイライラしないで読めました(笑)志乃が再登場。布子先生の優しさに救われる。なんて懐の深い人なんでしょう!こんなに良い奥さんなのになんで浮気しちゃうんだろうね。2015/10/30

takaC

27
久しぶりに、おさまりの良い話だった。2012/08/07

スミレ

15
爽香34歳、シリーズ第20弾です。 無断欠勤した部下の家を訪れる爽香。そこには…。 テーマがあるとしたら「周囲からは見えない傷」といったところか。 それは心に受けたダメージだったり、他者から受けた暴力だったり…。 兄の充夫が厄介事を持ち込まなかったのがせめてもの救いかな。 最後のドタバタはちょっとわけがわからなくなりましたが、読後感の良いラストは良かったです。 桜色のハーフコートは悲しい思い出になりましたが、少女・怜ちゃんが強く生きていくことを望むばかりです。2023/09/28

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