蒼天航路（２０）

著者名：王欣太【漫画】/李學仁【原案】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063286953

内容説明

数十万の民衆に戴（いただ）かれた劉備（りゅうび）の軍勢は、孫権軍（そんけんぐん）に合流すべく、一路江南（こうなん）の地を目指す。その最後尾に侍（はべ）る張飛（ちょうひ）は、追撃する曹操軍（そうそうぐん）の前に独り立ちはだかり、国士無双の武威を振るう。一方、先頭を行く劉備は“真の天下人とは何か”という問いに思い悩み、自らを見失いつつあった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Die-Go]

数十万の民に押されるように歩を進める劉備。しかし、それも限界に近付きはじめていた。張飛は殿に居場所を見出だし、一人曹操軍を圧倒する。その頃劉備は普通ではいられなくなっていく。★★★★★

2022/03/20

[財布にジャック]

数十万の民衆と共に進む劉備軍。前の巻でも張飛がカッコイイって書きましたが、張飛がますます輝いてました。それに比べて劉備は思い悩みご乱心のご様子・・・頑張れ劉備！

2010/09/24

[活字の旅遊人]

公徳の父への疑念。それが変化していく様。曹操の息子もそうだったが、父と息子というのは、そういうものか。父が偉大とは限らない庶民でも、この念はある。今思うに、もう少し理解出来たらよかったなあ。

2022/03/06

[明智紫苑]

赤壁編。劉備が壊れる。この漫画に出てくる劉禅の架空の兄・公徳の存在意義とは、このエピソードのため（だけ）なのか？　そもそも、実在の養子である劉封がなぜかいないけど、なして？

2018/11/08

[十六夜（いざよい）]

数十万の民衆に戴かれた劉備の軍勢は、孫権軍に合流すべく、一路江南の地を目指す。その最後尾に侍る張飛は、追撃する曹操軍の前に独り立ちはだかり、国士無双の武威を振るう。一方、先頭を行く劉備は“真の天下人とは何か”という問いに思い悩み、自らを見失いつつあった。なんだこの劉備のダメダメ感。自分が助かるためなら子も捨てるような男が天下人になろうなんぞ烏滸がまし過ぎる。徐庶が賢人で良かったわ。

2021/09/02