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目次
『ジークフリート』対訳
『神々の黄昏』対訳
著者等紹介
高辻知義[タカツジトモヨシ]
1937年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科表象文化論専攻主任を経て、現在、東京大学名誉教授、九州産業大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
adelita
2
ミーメがかわいそうミーメがかわいそうミーメがかわいそう。アルベリヒとミーメは、やっぱりちょっと『指輪物語』のゴラムとスメアゴルを思い出す。ヴォータンやジークフリートはやっぱり人間離れしていて、どうも敵役のハーゲンが一番理解しやすかったなぁ。観に行った『神々の黄昏』でハーゲンを演じた歌手の方が素敵だったせいもあるかもしれないけど。ト書き読んでると、これ舞台美術どうすんだ……?というところがいっぱいで、一度映像でいいから上演しているのを観てみたい。公演観に行く前に読み終わらなかったのはないしょ。2017/04/06
T.Y.
1
良い対訳だった。しかしラストは長いト書きで終わっていて、完全にオペラの演出家依存だな、と思う。2013/09/29
みずがし
0
面白かった。内容は第2日『ジークフリート』第3日『神々の黄昏』の対訳。下巻から読んだ理由としては一番近い上演が「第2日」のため(予習)。対訳の書き方は左右見開きではなく、上下に表示される逐語訳といった形式。原語の雰囲気を味わいつつ和訳で意味を確認できる。あらすじだけだと単調すぎてしっくりこない箇所があったが、実際に歌われるセリフをたどると、すんなり受け入れられた。様々な視点から深く掘り下げられそう。音楽的要素やドイツ語、韻文の構成などの知識があれば、より楽しめると思うので精進したい。2017/03/01
えふのらん
0
なんだかんだで愛の物語。第一夜のジークムントもこの第二夜のジークフリートも愛が物語を廻している。しかし、だからこそ、ハーゲンの媚薬がすべてを裏返してしまう。ジークフリートが薬によって理性と記憶を喪ったことで彼とブリュンヒルデの恋仲は破綻し、怒り狂った彼女によってヴォータンが望んだ神々の繁栄も世界の終末と共に潰える。そもそも神々の奢りとアルベリヒの呪いからはじまった物語ははじまったわけで、両者の破滅は結末ににふさわしい。2021/09/21