ちくま文庫<br> 大菩薩峠 〈8〉

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ちくま文庫
大菩薩峠 〈8〉

  • 著者名:中里介山
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2013/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480032287

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内容説明

染井の化物屋敷が全焼してのち、姿を消した竜之助の足取りは杳として知れない。必死の探索をつづけるお銀様であったが、やがて情報を得て、甲州上野原へと竜之助のあとを追った。そのころ竜之助はお雪とともに信州白骨の温泉場へ向かっていた。竜之助は夜ごと夢を見る。悪夢に継ぐ、悪夢。いまや竜之助には夢とも現とも定かではなくなっていた。むしろ夢を見ている間だけ、物の真実が現れてくるようでもあった……。「白骨の巻」「他生の巻」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうすけ

18
日蓮上人やキリスト教の話など宗教的な要素が大きくなるとともに、芸術論に関する記述も増えてくる。また、死について思索する米友が良い。前より好きになってきた。お絹など男を翻弄する女性陣が増えて、魅力がアップ。田山白雲が本格的に登場したが、また面白そうなキャラクター。大菩薩峠は、人物の描写や描き分け、登場の仕方が本当に魅力的。第8巻は、特に大きなことは何も起きないけどすらすら読める。ここまで来ると読む側として大菩薩ゾーンに入った感がある。2020/12/31

ソングライン

13
白骨温泉へ向かう机竜之助は旅の途中の塩尻峠で5人の侍に絡まれるも音無しの構えから二人を切り捨て難を逃れます。吉原の遊女に溺れかけた兵馬はそれを振りきり、竜之助を追い信州に向かいます。お君の死を知った駒井甚三郎は後悔を新たにし、武器づくりの道を歩みます。お君と駒井の子を托されたお松は竜之助の故郷の大菩薩峠に戻り、寺子屋を始めます。登場人物たちの行く末はまたどの様に絡み合っていくのか、次巻へ。2023/09/23

きょちょ

10
「白骨の巻」と「他生の巻」収録。リストカットまがいのことをしていた醜女お銀様が、惚れた机龍之助の消息を知り、たまたま兵馬と縁があって同行し龍之助を追う。途中、兵馬は龍之助を仇と狙っていることを知り、お銀様はきっぱりと兵馬と別れる。その際兵馬に対し、「あなたは今後私の敵でございます」とのたまう。「思い込んだら命がけ」女の執念である。でも、お銀様には幸せになってほしい。同じく幸せになってほしいお松(龍之助にお爺さんを切り殺されている)は、何と龍之助の実家に住むことになる。何という因縁か ★★★★2016/04/19

ジュール

5
皆、別々の場所で大過なく(?)過ごしてる。竜之介はお雪ちゃんたちと白骨温泉。 源信は茂太郎を追って旅。道庵先生と米友、宇津木兵馬とお銀様も旅。 まだまだ続く2019/09/11

よしひろ

4
シリーズ全般を通じてムク犬がよく出てくる。そんなに多かったのかな。囃子や舞、小歌といったものを一度見てみたい。2015/12/06

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