内容説明
竜之助との間を理由ありげに噂され、お雪は不安を募らせていた。宿を訪れる人がみな、竜之助を捜しているように見えてくる。ついには白骨を去り、白川郷へ向かおうと決意する。そのころ兵馬は飛騨高山に歩を進めていた。一方、お銀様は再び故郷を離れ、お角に同道して鳴海、熱田へ。道庵と米友もまた、木曽から尾張へ入り、名古屋城天守に登って御満悦。ある夜その城中奥深く、がんりきの百蔵が忍び入った……。「年魚市の巻」「畜生谷の巻」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
18
前巻からの「年魚市の巻」は久々面白かった。主な登場人物がそれぞれの場面で活動する。大きく話は進まないけれど、同時代でみんなが大なり小なり躍動感をもって生きている姿が好ましい。でも、机龍之助君と宇津木兵馬君は影薄いよなぁ・・・。最早、当初の二人の仇討の話はほとんど関係ないので特にそう思う。これだけ長い小説だと、彼らはもう「君」づけの、私と親しい間柄だ(笑)。お銀様の、過去の人の石像づくりは凄まじい。「須勢理姫」「藤原薬子」「額田王」・・・。これだけでホラー小説。「畜生谷」の巻は、ええっ、これだけ? ★★★★2016/06/14
こうすけ
13
大菩薩峠12巻。キャラクターたちがぞろぞろと移動を始めてゆく。竜之助もついに白骨温泉から旅立つ。あとは新キャラたちの登場が著しい。茂太郎と米友がどんどん魅力的になっていくが、この巻はあまり印象がない。あと8巻…がんばろう。2021/05/29
ソングライン
9
白骨温泉で湯治を続ける竜之助とお雪ですが見知らぬ人が次第に集まる不穏な空気を感じ、平湯温泉に移り白川郷への移住を計画します。名古屋に着いた道庵先生は藩の重役の命を救い一躍人気者に。お松と与八は甲州で寺子屋を営み、そこを訪れた七兵衛は与八が昔捨てた息子であることに気付きます。敵討ちの気配は全く無くなり、登場人物たちの旅の行方が中心となってきました。2023/11/15
ジュール
7
あまりに長いので、隙間時間を見つけては読んでいる。 竜之介とお雪ちゃんは白骨温泉から高山へ。宇津木兵馬もその近く。道庵と米友は名古屋。お角さんとお銀様もたまたま名古屋。あと安房に駒井と白雲。それにしても作者の雑学?の幅が広い。だから長く書ける。2019/10/24
Terry Knoll
2
主人公はだれ? 脇役もみんなかな? ムクはいずこ?2019/09/20
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