ちくま文庫<br> 大菩薩峠 〈11〉

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま文庫
大菩薩峠 〈11〉

  • 著者名:中里介山
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2013/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480032317

ファイル: /

内容説明

竜之助を追って兵馬は雪の白骨へ到ったが、竜之助を見出せぬまま、空しく去る。それより先、お銀様の帰郷した有野村で火災、継母とその子が焼死した。荒れる気持ちをもてあますお銀様。そんな彼女と別れ白骨へ向かう弁信に、行くのはよせと声がする。一方、安房洲崎では駒井の食客となったマドロスが、沈没船を探索する毎日。そこに聞こえるのは茂太郎の唄う即興歌、ハライソ、ハライソ……。「鈴募の巻」「Oceanの巻」「年魚市の巻(一~二十八)」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうすけ

16
毎月一度の勤行となっている大菩薩峠。中間地点を越えて11巻。最近下降気味だったが、なかなか良かった。前回までの芸術論・宗教論は出なくなり、夢の話が多くを占めるようになる。また、何の説明もなくピグミーという妖精(?)が出てきて竜之助に壁に叩きつけられている。夢の中で、兵馬がある人から竜之助を許すよう諭される場面がとても良い。よっちゃんや銀杏加藤の奥方など、新キャラの予感。「こんなに話が長くなっているのはおれのせいじゃなく、物語が自然とそうさせているんだ」という作者の弁解も。2021/04/23

きょちょ

16
「鈴慕の巻」、ピグミーが出てきて、おおっと、いきなり幻想小説になるんかい・・・。「Ocean」の巻、おおっと、いきなり英語かい!でも、勝海舟や西郷隆盛より、幕末三傑と呼ばれた幕府側の小栗上野介を介山が評価しているのは面白いぞ!「年魚市の巻」、「多くの主人公」を登場させ、大筋進まないけれどなかなか読ませる。お雪の精神の変容の原因を未だに書かないのは癪だけど、一番の主人公、机龍之助は最近「人斬り」全くせず、笛吹くか炬燵で寝てばかりいるのも、もはや肯定しちゃいます。 あんたは可愛い。 ★★★★ 2016/06/03

ソングライン

13
白骨温泉にたどり着くも同宿の机竜之助とはすれ違い平湯温泉に向かう宇津木兵馬、道庵先生と米友の旅は木曽から名古屋へ、ここで米友は亡くなったお君の幼馴染に出会います。 仇討からは離れていき、何やら名所紹介を読んでいるような物語に、渾沌はますます深まるばかり、次巻へすすみます。 2023/10/31

ジュール

6
まだまだ中盤。白骨温泉にいる滞在する竜之介とお雪ちゃん。宇津木兵馬もやってくるが、出会うことなく、去っていく。ピグミーがでてきたり、オカルトぽくなて、話はこれからどこに行くのか? 道庵たちのいる名古屋か?銀杏加藤の奥方は?2019/10/22

Terry Knoll

2
混沌した世界を登場人物が放浪する小説2019/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1604339
  • ご注意事項