週刊少年チャンピオン エコエコアザラク（14）

著者名：古賀新一

秋田書店（2013/06発売）

• ISBN：9784253033749

内容説明

黒魔術を操る美少女・黒井ミサ。「エコエコアザラク」の呪文が響く時、街で、教室で、何かが起こる……。オカルトミステリーの金字塔がついに登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[夜間飛行]

ミサが狼に変身するシーンがすばらしく、堂々たる魔女ぶりに母性さえ感じたけれど、それを裏書きするかのように本巻には子供が沢山登場する…道や神社で遊ぶ子、夢に現れる未知の弟。また「暗闇のボウリング」「身投げした男」などミサが犯人を追い詰める話も多くどれも面白い。うち「婚約した黒井ミサ」は狙われた先生を救うため、《命が惜しければ私のフィアンセになって下さい》と言って先生をホテルに連れ込むのでドキッとする。しかしミサの行動は安っぽい正義感ではなく筋が通っており、魔女修行をしながら成長していく姿に頼もしさを感じた。

2017/04/06

[直人]

少年チャンピオンコミックスは表紙を開いたところに著者の（つまり古賀先生の）コメントが載るんだが，それが今巻はとても哀しい。 「最近の漫画は“エコエコアザラク”のような話の展開でおもしろくする作品がほとんどなくなってしまった。世の移り変わりといえばそれまでだが，わたし自身とてもさびしい。もうペンを折りたい思いだ」（原文ママ） 確かにこの手の“恐怖マンガ”は，消えつつあったもんなあ。

2020/12/12