角川文庫<br> 三毛猫ホームズの駈落ち

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角川文庫
三毛猫ホームズの駈落ち

  • 著者名:赤川次郎【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041497852

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内容説明

土地持ちの大富豪・片岡家と山波家は先祖代々“伝統的に”(?)犬猿の仲が続いていた。片岡家の長男義太郎と山波家の長女晴美が、相愛の仲となって駈落ちするに至り、事態はますます紛糾した。それから12年――。片岡家の三男坊と山波家の一人息子が、刺し違えて死亡する事件が起こった。だが、そこに殺人の匂いが。そして第二、第三の殺人が……。超人気作家・赤川次郎が放つ、「三毛猫シリーズ」第三弾!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

54
駈落ちのタイトルであるが、それは片岡義太郎と山波美晴。 そう兄妹でもある片山と美晴に似ている名前。 そのせいで一族の後継ぎ争いに巻き込まれることに。 遂には殺人まで起こり、それが連鎖式に続いていく。 かなり陰惨な骨肉の争いだが、このシリーズは基本ユーモアなので、大分和らいで見れる。 晴美と石津の仲が大分進展して見えるが、ホームズと共に片山はそれを許しはしないのだ。2023/08/07

白雪ちょこ

29
めちゃくちゃ面白かった。 今回は、赤川次郎版のロミオとジュリエットといったところだろうか。 所詮、人は金や土地に目がくらみ、人格さえも変えられてしまうと言った哀れさが濃厚に描かれていた。 最初は、コメディ要素満載のドタバタ劇が繰り広げられていたが、後に沢山の殺人事件、トリック、さらにはハラハラするような場合も盛り沢山。 最後までページを進める手が止められることはなかった。 晴美と石津刑事の恋の模様も描かれていたため、彼女にメロメロになっている石津刑事がとにかく可愛かった。2022/06/20

本木英朗

18
〈三毛猫ホームズ〉シリーズ第5弾目である。俺は小学~高校時代までに、旧版で20回以上読んでいた。今回は新版でという話だが……。うーん、やっぱり今読んでみたら、ぜんぜんダメだったようです、ハイ。真犯人は分かっていたけれど、それも含めて今の俺には悪かったとしか言えないかな、うん! ……ではでは、また。2023/09/10

YUUUUMI

16
片山と同じ名前の義太郎と、晴美と同じ名前の晴美が12年前に駆落ちした事から事件が起こる。この二人を取り巻く人物たちに襲いかかる連続殺人事件を推理する事になる、片山刑事と妹の晴美、石津も登場するが、一番活躍するのはやはり三毛猫のホームズだった。この作品、古典の『ロミオとジュリエット』をモチーフにしていて、各章の見出しが全てシェイクスピアのタイトルらしいのだが、知っている作品がなかった…。軽快なミステリーを楽しめた。2024/01/22

鍵ちゃん

15
土地持ちの大富豪、片岡家と山波家は先祖代々伝統的に犬猿の仲が続いていた。高岡家の長男義太郎と山波家の長女晴美が相愛の仲となって駈落ちするに至る。それから12年。片岡家の三男と山波家の一人息子が刺し違えて死亡する事件が起こったが。そこに殺人の匂いが、そして第2、第3の殺人が。2020/09/02

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