内容説明
長助の近所の質屋に空巣が入った。犯人を捕えて取り戻した銭箱に、メキシコ・ドルラルと呼ばれる洋銀が1枚。それも銅にメッキした偽洋銀だった! 日米間の不公平な通貨両替を利用し、闇の両替で私腹を肥やす小判商人を追い、東吾と源三郎、麻太郎と源太郎の両コンビが活躍する表題作。『御宿かわせみ29 初春弁才船』に端を発したメキシコ・ドルラル騒動もこれにて落着です。お石の後釜として奉公に来た14歳のお晴がお目見えする「稲荷橋の飴屋」など全7篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がるっち
13
久しぶりに読んだこのシリーズ。相変わらず東吾さん、独身の飄々者みたい。おるいさん、一人妻に母に女将にたいへんだわ。と主婦目線でみてる自分がいた。これから読んだらこの前の32冊読もうと思わなかったかもしれない。表題作、小判商人の事件は、時代が変わって来たなぁと思わされた。2014/08/09
はるる
11
「明石玉のかんざし」途中までは普通にふーんって感じで読んでたけど、ラスト近く、お母さんがわざと冷たい態度だった理由が分かると、何となく想像ついてたけど鼻の奥がツンと熱くなった。母の愛だなあ。けど何も知らされなかった息子が少し不憫な気もする。「文三の恋人」あの文三か!と思い出し、てっきり準レギュラー的な存在に?なんて想像しつつ読み進めてオチにびっくり。賛否両論ありそうな話だな。私は、二人は幸せになれるかもしれんけど…うーん…って感じ。2018/04/26
gosuken
9
母親の子どもに対する色んな姿が見えた一冊でした。2015/09/23
rokoroko
8
久しぶりで新・ではないかわせみシリーズ読んだ。相変わらずしっとりとして味わい深い話。大川端も亀戸、深川、両国、向島となじみのある地名で嬉しい。ましてこの短編には、今住んでいるさいたまが出ていた。るいさんも若くていいなぁ2015/05/22
ゆらりん
8
中学生で読み始めたかわせみシリーズ。久々に読んだけど、お子たち世代が大きくなってて時間の経過を実感した。次でこの世代は終わりなんですか・・・穏やかな安定感は嵐の前の静けさなのね。2010/05/24
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