岩波講座 世界歴史 第21巻 二つの大戦と帝国主義Ⅱ 20世紀前半

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岩波講座 世界歴史 第21巻 二つの大戦と帝国主義Ⅱ 20世紀前半

  • ISBN:9784000114318

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内容説明

帝国主義・植民地主義の継続と二度にわたる世界大戦は,地球上のあらゆる人々の関係や労働,生き方,国家や社会のありようを大きく左右した.第二〇巻とともに二〇世紀前半を扱う本巻では,社会・経済の変容や民族・思想・文化といった側面に光をあて,二つの大戦をはさんだ世界史の連続性と非連続性を考える.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

展望―Perspective
はしがき
世界犠牲システムの形成と肥大………藤原辰史
一,犠牲の現場
二,長い「破滅の時代ⅶ
三,供犠に供される人間
四,戦争に供せられた日常
五,「ゆたかな時代」に供せられた時代
六,生きていたことの痕跡
問題群―Inquiry
ソヴィエト社会主義の成立とその国際的文脈………池田嘉郎
はじめに
一,帝国主義と第一次世界大戦
二,ロシア内戦と社会主義
三,ソヴィエト社会主義とアウタルキー
四,社会主義大国の出現
二〇世紀アメリカの勃興………中野耕太郎
はじめに――二つの「二〇世紀アメリカ」
一,兆し
二,一九世紀末の危機
三,革新主義の実験
四,第一次世界大戦のアメリカ
五,一九二〇年代
六,ニューディールと「アメリカの世紀」
むすびにかえて
イスラーム主義の盛衰………飯塚正人
はじめに
一,列強の優位が生んだイスラーム主義の思想
二,大衆イスラーム主義運動の誕生
三,巨大組織への成長
四,エジプト政治への進出とバンナー暗殺
五,一九七〇年代以降の展開
おわりに
焦点―Focus
労働とジェンダー――交差する分業体制………石井香江
はじめに
一,第一次世界大戦期の労働とジェンダー
二,戦間期の労働とジェンダー
三,ナチ期の労働とジェンダー
おわりに
中央ヨーロッパが経験した二つの世界戦争………篠原  
一,歴史の断絶
二,第一次世界大戦期の帝国
三,帝国の解体と「リベラルな帝国」の再建
四,第二次世界大戦と住民追放
おわりに
インドにおける工業化の進展………野村親義
一,概観
二,レッセフェール経済政策
三,労働取引
四,資本取引
五,結論
日本植民地の経済――台湾と朝鮮………平井健介
はじめに――植民地経済の分析視角
一,植民地の開発――産業化,財政独立,帝国内分業
二,農業近代化の重荷――農民は忙しくなるばかり
三,植民地経済における「地域」――鳥の目と虫の目
おわりに
ネグリチュード運動の形成………中村隆之
はじめに――ネグリチュード運動とは何か
一,両大戦間期における人種意識の生成
二,脱植民地化期のネグリチュード運動
おわりに――ネグリチュード運動の遺産
アナーキストによる国境を越えた連帯………田中ひかる
はじめに
一,一九世紀末から第一次世界大戦前まで
二,第一次世界大戦とロシア革命におけるアナーキストたち
三,ロシア革命以降の時代
おわりに
コラム―Column
幻の満洲国国歌――スポーツと政治………高嶋 航
近現代のイスラームと家族………小野仁美
二つの大戦とフランス共和政の表象』………長井伸仁
台湾人元「慰安婦」被害女性の声を聞く――記録映画『阿媽の秘密』と『葦の歌』………三澤真美恵
ベトナム南部社会と宗教運動………武内房司

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルターガイスト

3
前巻のパートⅠに比べて読み応えのある論考が断然多い印象。特に「展望」パートは名文だと思った。米ソの国際的影響力,イスラーム主義の盛衰,帝国日本の支配地域における植民地近代化論についての論考が特に参考になった。2024/07/09

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