内容説明
関羽に続き張飛を失った劉備は、自ら軍を率いて呉への報復戦に向かう。関羽を弔う白亜の喪章、張飛の牙旗を掲げ破竹の勢いで進む蜀軍に対して、夷陵で計略の秋を待つ呉軍・陸遜。一方、呉の臣従に対して不信感を募らせていく魏帝・曹丕。やがて呉蜀の決戦の果てに、孔明は主の遺志を継ぐことになる……。衝撃の傑作「北方版・三国志」新装版第十一巻!
感想・レビュー
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マッピー
23
何冊も三国志を読んでいるから、今更「衝撃の」と煽られても、思った通りにしかストーリーは進まないんだけどね。でも、『三国志』の一番の見せ場は赤壁の戦いであり、『三国志』っていうのは、曹操対劉備率いる蜀の面々の戦いっぷりが面白いのだと思う。呉は…周瑜のみ。となると、関羽も曹操も張飛もそして劉備もいなくなった後の三国志は、何をモチベーションとして読み進めればいいのだろう。陸遜と同じことを考えながら、最後まで進言しなかった孔明。そんな軍師っている?作者ももうやる気がないのかなあ。2025/01/15
クレイン
10
劉備かぁ。なんとなく好きではなかったけど、最後はうるっとした。また陸遜の戦闘の場面の緊張感はなかなかのものだった。周りからの圧力にも屈せずよくやりきったと思う。大変そうだった。あとそれに対する蜀軍のメンツが一瞬で退場していくのは寂しい限りだった。2025/08/02
倉屋敷??
3
わかっていたことだが劉備もいなくなりいよいよ虚無感しかなくなってくる。 ただ劉備の最期は良かったな。2025/08/11
ディーノ
3
物語を彩った英雄が次々退場。しかし彼らの穴を埋めるキャラが出てこない。まるで「そして誰もいなくなった」みたいだ。これが三国志の欠点だ。孫権の国を富ますことを第一に考えてあえて天下統一を目指さない考えもアリだと思う。2025/05/04
kanaもん
3
ついに劉備が…最期の魅せ方は良かった。孔明は意思を継いでいく。2024/10/19