内容説明
劉備の軍師として乱世にその姿を現した〝臥竜〟諸葛亮は、揚州との同盟を図り孫権との謁見に向かう。孫権に曹操と劉備軍の交戦を告げる諸葛亮。その言動に揚州は揺れる。一方、覇道のみを見つめてきた周揄は、孫権の心を動かし、ついに曹操との開戦を宣言させた。巨大な曹操軍三十万に、周揄と諸葛亮、希代の知将が挑み、乱世の行方を大きく変えた『赤壁の戦い』を描く、新装版・北方三国志、白熱の第七巻。
感想・レビュー
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マッピー
19
うーん。初めて読む三国志が、この北方謙三の三国志だった人は、『赤壁の戦い』ってなんでそんなに有名なの?って戸惑っちゃうんじゃないかな。そのくらい、あっさり。しかも、すべてが周瑜目線。諸葛亮はただ「風が強いですな」と言っただけ。ここで活躍しないと、ほぼ諸葛亮の軍師としての活躍の場はないのでは?中国の歴史を知っている作者の眼を借りているかのごとく、先を見通した発言を繰り返す周瑜や曹操。少し鼻に付くようになってきた。今後はしばらく馬超の巻になるのかな。そして曹操亡き後は司馬懿がメインになるのかな。2024/11/19
クレイン
7
赤壁の戦いが描かれている。良い。 許ちょと2人の時は呼び合う名が違うのとも微笑ましい。周瑜はもう時間がないのだろう。退場の匂いがする。病はどんな英傑でも容赦ないのだなと。このシリーズも加速してきた。2024/11/05
倉屋敷??
4
ようやく赤壁だと思ったらいつの間にか終わってた。と思うぐらいあっさりだった。 もうちょっと深く書いて欲しかったなー。 とりあえず赤壁が終わり劉備の元に魏延、黄忠、龐統も加わり天下三分も見えてきました。2025/01/14
mikoto_oji
3
とうとう赤壁まできました。劉備は、よく生き残り、そして三国の一角を担うことができたことは奇跡に近いのかも。いよいよ、時代が動き出しそう。2024/06/15
ディーノ
2
赤壁の戦いを曹操、周瑜の交互の視点で描いている。多くの作家が赤壁の戦いをクライマックスに置くので、従来の三国志ファンには北方三国志の描写には物足りないかもしれない。北方三国志は戦いを描くのではなく「漢(おとこ)」を描くことに重点を置く群像劇なのです。2025/04/26