内容説明
関羽雲長死す。その報は蜀に計り知れぬ衝撃を与えた。呉の裏切りに対し、自らを責める孔明。義兄弟を失い、成都に帰還した劉備と張飛は、関羽の死の責任を求め孫権討伐を決意する。魏王に昇った曹操は、後継を曹丕に譲り、刻々と迫る死に対峙する準備を進めていく。一方、劉備の荊州侵略に備え、蜀へのあらゆる諜略を巡らす孫権。英雄たちの見果てぬ夢が戦を呼ぶ、傑作「北方版・三国志」新装版第十巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
19
関羽の仇を討つ。劉備と張飛の気持ちは同じはず。それなのに、張飛ったらさ。思いもよらない愛妻ができて、それが張飛の弱点となってしまった。愛妻を持つのはいい。でも、愛妻のせいで腑抜けになってはだめだ。張飛は関羽の敵を討つどころか、その前に劉備を一人にすることにしてしまった。関羽や劉備より、董香を取ったように見えてしまう。それでいいのか、張飛?そして、結局誰も孔明の意見を尊重しないので、孔明の方が劉備の気持ちに寄せるようになっていく。蜀が大国になれなかったのは、偏にそのせいだといえる。趙雲の出番はいつ来るのか?2024/12/31
kanaもん
4
張飛が…謀略は繰り返される。世代が変わっていき、新たな局面を迎える。2024/09/01
勝也成瀬
3
とうとう張飛までもが‥。しかも張飛夫人まで。そっちは予想外だった。魏の曹丕は今まであんまりイメージなかったが、人物像がわかって面白い。しかし呉のやり方はあかんなー。2024/09/30
せりかぱら
3
大好きだった張飛夫婦が!泣。 次巻は敵討ちで盛り上がるのかな。 みんな女に隙だらけだよー。 曹操の後継の曹丕、気持ち悪い。2024/09/14
倉屋敷??
2
張飛の最期もなんだか著者の愛を感じますね。 張飛好きだったんで寂しくもあるが。そんなこんなでさらに世代交代が進んでいく。2025/07/11