内容説明
宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍との決戦が迫る。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻した劉備。父の仇敵黄祖を討つべく江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる謀略を巡らせるとともに、圧倒的兵力で曹操を追い詰めようとする袁紹。戦国の両雄が激突する〝官渡の戦い〟を描く、傑作「北方版・三国志」新装版第四巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
20
つくづく漢(おとこ)を書きたい作家なのだな、北方謙三は。呂布が斃れたあと、彼が力を入れて書いているのは、張飛。劉備の徳の高さを際立たせるために、あえて兵たちに厳しく当たり張飛。今回曹操に捕らえられ、恩を返したうえで劉備のもとに帰った関羽の活躍などは、かなりあっさりとしか描写されない。数対数の戦いはあまり興味がないのか、この巻の目玉である「官渡の戦い」すら、勝利を決した手前までしか書かない。かなりクセ強の『三国志』だな、と今更ながら正統派の流れをちょっとおさらいしながら読んでみたりする。2024/10/13
yumimama60
5
孫策が消え、孫権に引き継がれる。曹操は頭痛を抱えながら、捨て身の作戦で、劉備そして袁紹に打ち勝つ。劉備は兄弟に守られながら、流浪か続く。 裏切り、暗殺、 孫権がおじを切り乱世に生きる覚悟を見せた。2024/03/04
倉屋敷??
4
袁紹と曹操が官渡で激突。 劉備の引き際の良さもまたあっぱれですね。 そして孫策…から孫権に。まだ曹操が目立っているが今後どう描かれていくか楽しみです。2024/11/05
勝也成瀬
4
曹操がやはり目立っているが、劉備・孫策・孫権・袁紹など主要なキャラのそれぞれの話も面白く読めた。次の展開も知ってはいるが、楽しみ。北方謙三がどういうふう書いてくるのか。2024/01/18
ディーノ
3
呂布の後継として張飛に力を入れて描写している。三国志は長編の群像劇だからエピソードの取捨選択が大変そうだ。作者は軍の強弱を描写するために調練の厳しさを描いてそうだが、死者が出る調練ではかえって脱走兵が増えて軍が崩壊するかもしれない。つい学校での体罰問題と関連づけて考えてしまった。2025/04/13
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