内容説明
四百年続いた漢帝国は衰退し、崩壊への道を辿っていた。政は乱れ、賊が蔓延る後漢末期の乱世に、ひとりの英傑が立ち上がる。漢の名前は劉備玄徳。義に厚く、漢帝国の復権を目指す劉備の志に賛同し、義兄弟の契りを交わした関羽と張飛とともに、叛乱を起こす黄巾賊との闘いに挑む。新時代を切り開く曹操、呉の礎を築いた孫堅など、群雄割拠の時代を駆け抜けた漢たちを壮大なスケジュールで描く――。 北方謙三の名著「三国志」が装いも新たに「新装版」として登場!! 文字も大きくなって読みやすくなり、往年の三国志ファンも三国志初心者も大満足の一冊。「新装版」第一巻には著者のあとがきを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
17
いろんな人の『三国志』を読んできましたが、戦闘中の躍動感はやっぱりピカイチ。でも、結局元本は『三国志演義』なのね。桃園の誓いこそないけれども、劉備、関羽、張飛の活躍が目覚ましい。でもさあ、人にさせるばっかりで、あなた自身は何をしてくれたのかしら、カムラン。と言ってやってよ、ミライさん。孫堅も曹操も、自腹を切って参加しているわけですよ。私、頭でっかちの理想主義者よりも、行動力のある現実主義者のほうが好きだからなあ。今巻では孫堅死亡のところまで。孫策17歳、孫権はまだ10歳。先はまだ長いのう…。 2024/09/07
おおとろ|ストーリーテラー
15
☆☆☆☆☆ 「三国志」と聞いて思い浮かべる英雄譚とは違う。北方謙三の描く劉備・関羽・張飛は、理想化された英雄ではなく、泥と血にまみれた人間だ。だからこそ、生き様が胸に突き刺さる。 特に序盤の彼らの出会いには震えた。ただの義兄弟の契りではない。貧しさや孤独を背負った者同士が、己の命を燃やすために出会ってしまった――その瞬間を読んでいるだけで、こちらの血も熱くなる。 歴史のスケール感と同時に、人物一人ひとりの息遣いが生々しい。誰もが“命を賭して何を残すか”を問われていて、ページを閉じた後も心がざわつく。2025/08/26
クレイン
9
実はとっても大好きな北方先生の著作です。水滸伝は読み終わっています。本屋に三国志の書籍があるなと思ったらなんと北方先生のもの。カバー変わってたので、新作かな!?と思ったが、リニューアルされたものとのこと。字が大きくなって読みやすかったです。 そして熱い漢しかでてこない。この人の作品を読むと心のうちから熱がでてくるような気持ちになる。 続きがめちゃくちゃ気になるところで終わってるので、どんどん読み進めていきたいところ。2024/01/11
しゅー
9
★★★新装版をキッカケに再読。北方三国志は呂布と張飛がいいんだよなぁ。ところで堺雅人の三国志ベストナインに蔡瑁が登場する謎に悩む日々。確かに正史では曹操と親しく位人臣を極めてるけどなあ。史実でもそんなに活躍エピソードないし。不思議だ。2023/08/05
玄米茶
6
北方三国志の新装版第一巻。私は吉川三国志は読んだが、著者のものは初めて読む。登場人物がちょっと違う。馬使いの洪紀、呂布の妻瑶、曹操の忍び石岐などがでてくる。第一巻は黄巾党の乱から董卓の躍進、長安遷都まで。劉備、曹操、孫堅、呂布、袁紹ら英雄はいるが、まだ群雄割拠で大きな勢力はない。北方三国志は短文で読みやすい。★★★☆☆2024/09/09
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