内容説明
男爵内定のお披露目パーティーを前にして、緊張を強める魔導具師のダリヤ。
ヴォルフが参加してくれることで少なからず安堵していた彼女だったが、お披露目まで間もなくというタイミングで、魔物討伐部隊員に緊急招集がかけられる。
王都を離れなくてはいけなくなったヴォルフを送り出したダリヤは、彼の無事を祈りながら当日までの日々を過ごすのだった。
「どうか気をつけて――行ってらっしゃい」
一方、ワイバーンと対峙したヴォルフら魔物討伐部隊は、春までとは打って変わって優勢に戦いを進めていた。しかし、帰路で想定外の事件に遭遇し……。
「早く帰って、ただいまと言えたら――」
互いを想う、二人の願いの行方は……? 魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、二人の想いが募る第十弾、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
59
ダリヤのお披露目のファーストダンス。当初は財務部長のジルドがダンスの相手をするつもりだったが、魔物討伐に出撃して不参加と思われたヴォルフが間に合い。ジルドさんマジで男前!自身の不名誉を顧みず若い2人のために、ワザとトラブルを起こしてファーストダンスを譲る。そして、2人は初めてのダンスを踊る。ただ、ワイバーンを討伐し、近隣の村が赤熊に襲われているのを助けた後に、ドーピングした八本脚馬に乗り一晩かけてダリヤのお披露目会に駆け付けたヴォルフは疲労困憊で、ダリヤと踊った後に食事と仮眠を取って疲労を取る。2024/06/25
南北
51
ダリヤは男爵内定のダンスパーティーに出席する。ヴォルフはその直前に行った魔物討伐に行くものの、ジルドの機転もあって、ダリヤのファーストダンスの相手を務め、金のイヤリングを贈ることもできた。魔導具関連ではグイードが使う「水蜘蛛短杖」を2人の先輩魔導具師が魔力を込めるシーンが楽しく読めた。魔物料理店でのダリヤとヴォルフのディナーも読み応えがあったが、最後に父カルロの晩年に不穏な感じがあったのが印象に残った。2025/04/10
キナコ
43
久しぶりのダリヤシリーズ。今回は貴族になるためのパーティーへの準備がメイン。新しい発明こそなかったものの、ダリヤとヴォルフの関係性がなかなか発展しないことに周囲もやきもきしているのが分かる。でも少しずつ近づいている2人の距離感が楽しみ。2025/01/17
はなりん
43
シリーズ10巻。ダリヤの貴族へのお披露目パーティー間近で、ワイバーンの討伐へ向かうヴォルフ。パーティーには間に合わないかと思ったが、仲間の協力でギリ間に合い、ジルドの計らいで2人でファーストダンスを踊ることができ、幸せそうな2人は、どうみても恋人同士よねー。本人達はまだ友人と言ってますが。まだ自覚しませんか。ギルド長のレオーネやオズヴァルドのカルロやダリヤへの想いが深い。カルロが命をかけて守りたかった大切な人達の中にはダリヤだけでなく、後輩や周りの人達も含まれていたんだなあ。2024/10/21
サンゴ
43
人のつながりが凄い2024/07/16
-
- 電子書籍
- レプリカだって、恋をする。4 電撃文庫
-
- 電子書籍
- 愛も大きい大崎くん プチデザ(3)
-
- 電子書籍
- 異世界の戦士として国に招かれたけど、断…
-
- 電子書籍
- お菓子職人の成り上がり~天才パティシエ…
-
- 電子書籍
- 最終回ラスボス部屋前の静けさ