内容説明
貴族との取引も増え、ますます活躍の場を広げていく女性魔導具師のダリヤ。
そんな彼女のもとを、友人の美容師イルマの夫であるマルチェラが訪れる。イルマが多すぎる魔力を持つ子供をその身に宿したことで「魔力過多症」となり、命の危機にあるのだった。しかし、子供を諦めるという選択をかたくなに拒むイルマを見て、ダリヤは友人として、魔導具師として、必ず二人とも救うと決意する。
築いてきた人脈、魔導具師としての技術、すべてをもってイルマを助けるための魔導具制作に臨むダリヤ。しかし、一筋縄ではいかぬその魔導具制作には、“彼女と似た性質の魔力を持つ”魔導具師の協力が不可欠だった。彼女が思い当たった魔導具師とは――。
魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、決別と進歩の第六弾、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
50
イルマが妊娠したら子供の魔力が強すぎて、イルマの身体が耐えられない状態になっていた。原因は旦那のマルチェラの魔力が強過ぎたせいだった。本来は妊娠すら出来ないはずだったのに妊娠した。マルチェラは子供を諦めて欲しいと言ったが、イルマは拒否して産むと言う。そこでヒロインは魔道具で何とかしようと師匠と共に魔道具を作成しようとするが、魔力の相性が良く無かった。そこで白羽の矢が刺さったのがヒロインを捨てた元婚約者。その元婚約者と魔道具を作成してイルマを助かったが、、魔力の多いマルチェラはヒロインの商会に入る事になる。2021/08/24
すがはら
49
ダリアとヴォルフは進展なしというか、すっかり身内扱いで安定してしまっています。ここから何を切っ掛けに変化が起こるのか。まだまだ先かな。グイードが相当な骨折りをしてまでマルチェラと護衛の契約を交わしたけど、ヴォルフがダリアたちを守ろうとしてピンチになってマルチェラに命懸けで救われるなんて物騒な展開が出てくるってことでしょうか。のんびりほのぼのな雰囲気が好きなんだけどな。2021/04/30
はつばあば
48
トビアスへ、ダリアの父カルロといい師匠オズヴァルド素晴らしい大人対応です。イルマの妊娠騒動は大変だったでしょうが、ダリアとの繋がりがこれからの生活基盤も変わってくるかと。いえ決して悪いものではないですがヴォルフの兄グイードがダリアとヴォルフを心配する気持ちが不安を煽る。一昨日、昨日と2度読み返しているのにレビューが書けない。「うつくしが丘の不幸の家」を読み出して、そうなんや私、心も頭の中もお花畑を求めているんやと😅レビューがかけました☺️。ヤキモキさせるダリアとヴォルフ、直ぐにくっつかないのが良いのかも2024/03/22
サンゴ
43
焦れったい感じ嫌いじゃ無い2023/08/30
はなりん
38
イルマの妊娠からマルチェラが貴族の落とし胤だと発覚。イルマの命を救う為、あらゆる伝手を使って奔走するダリアとヴォルフ。ダリアの行動が、いろんな人を動かして、切り拓いて行く様が爽快。周りに集まる人達が皆んな前向きで素敵。そして、最後の番外編で、カルロとの生活が垣間見えてだけど、カルロの父として、師匠としての愛情が詰まった切ないお話でした。あの貴族は誰?本編ででてきてた?2021/06/20