内容説明
婚約破棄されたことを機に、自分の好きなように生きると決めた、女性魔導具師のダリヤ。
気の赴くままにものづくりをするダリヤは、ある日魔物討伐部隊の騎士ヴォルフから、沼地への遠征は足元の環境が悪くて憂鬱だ、という部隊が抱える悩みを聞く。
「もしかしたら、これが効くかもしれません」「なんか、すごい形の靴下なんだけど!」
乾燥魔法を付与した五本指靴下と、風魔法を付与した中敷きをヴォルフに渡すダリヤだったが、前世の知識を活かしたそのアイテムは、魔物討伐部隊に衝撃をもたらして――!?
さらには人工の魔剣、冷蔵庫、魔物グルメなど、ダリヤのものづくりは多くの人を巻き込みつつ加速していく!
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリー第二弾、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
75
元々亡くなった父親のために作った五本指ソックス。革のブーツのムレに悩む騎士団に所属するヴォルフに五本指ソックスと中敷きをお試しに渡したら、、水虫に悩む騎士団員達の心を鷲掴みにしてしまう。作った本人は父親への嫌味とギャグで作ったつもりなのに、足🦶のムレに悩む野郎達の心を掴んで離さなくなり、半ば強制的に商品化から量産へ真っしぐら。それに振り回されてしまうヒロインと商人ギルドの面々。五本指ソックスを知ると欲しがる男達には副音となるが、作る側は突然のビックウェブに右往左往。それに乗れちゃう。それが面白い2巻。2021/08/23
サンゴ
56
意外なものが大ヒット2023/08/28
すがはら
56
ヴォルフの犬描写がかわいい。ダリヤの方もヴォルフにときめいてもいい場面いっぱいあったけど平常心とは、修行僧並みの揺るぎなさです。でも恋愛要素が少なくても魔導具作りや魔剣の開発でわいわいやってる二人の場面は楽しいのでしばらくこの感じで続いて欲しいかな。元婚約者夫婦に暗雲。それなりに幸せに暮らして欲しいのですが。ダリヤの母親は死んではいないようですが、登場するのでしょうか。2020/05/03
はつばあば
46
楽しく過ごせる友人と、お酒に美味しそうな料理に、前世にあったような道具を作って友人を喜ばせる。恋なんてもう用はないわ!。いやいやそう思っているのは自分だけかも。続きが読みたいが刺激がない(笑)。3巻目を飛ばして4巻目購入しようかしら。波乱の第4弾ってあったし^_^;。2024/03/15
南北
44
水虫防止用の5本指の足の靴下や泡ポンプボトルなどの大量発注を受け、さらに商業ギルドのイヴァーノが営業担当としてロセッティ商会に加わることで、ダリアのロセッティ商会が大きく飛躍していく。一方ヴォルフとは魔剣製作や天狼の牙で高くジャンプできるようにした腕輪などで楽しいひとときが続くが、こうした魔導具で子供みたいになるヴォルフはいかにも男の子らしいと感じる。ヴォルフや友人たちとの食事シーンは食欲をそそられるだけでなく、新たな魔導具開発のヒントが生まれたりするところもおもしろいと思う。2024/09/10