内容説明
捨て犬・未来の目を通して、ペットの命と肉牛の命について、丁寧にわかりやすく描きます。著者の今西さんは「命の授業」の中で、子どもたちから「犬は殺しちゃいけなくて、牛や豚はどうしていいの?」という質問を受けています。この疑問に答えていくドキュメンタリーです。今西さんが「命の授業」で訪ねた長崎県平戸市の繁殖牧場のほか、肥育牧場、佐世保市の食肉センターに取材をしました。食べられる命とペットとして飼われている命の違いを未来目線で描きます。そして、命の役割を決めているのは人間であることを伝えます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
16
娘が借りてきた本。『犬やネコの命と、牛や豚の命はちがうの?』という子どもからの質問を受け、繁殖牧場や屠畜工場を訪れる。スーパーで見るのは、カットされたお肉。お金を払えば簡単に買える。牛たちがどうやって育てられ、お肉になったのかを知らないと、その命を考えることはないのではないかと思う。食べるか食べないか命の役割を決めるのは人間。決めたからには、牛たちが命をまっとうできるようにありがたくいただき、懸命に生きていかなければ。子どもには、とてもいい本だと思いました。2014/12/26
はむちゃん
9
私たちは、牛や豚に肉をもらっていました。でも、それは「かわいそう」ではなく、命をもらっているから「そのぶんがんばっていきる」だときづきました。これからは、ありがたく牛や豚の命をもらい、牛たちの分も頑張って生きようと思いました。 2014/12/25