内容説明
アニメの原作・脚本・監督を手がける磯光雄が信頼を寄せる脚本家・宮村優子が、2人の少女の葛藤と友情、仲間との絆などを細やかに描いたジュヴナイル小説第6巻。
子供たちの間でウェラブルコンピュータ“電脳メガネ”が大流行している、202X年。フシギ都市・大黒市で、ヤサコとイサコを中心とした子どもたちが、“電脳メガネ”の秘密をめぐってひと夏の冒険を繰り広げる。
大黒市ぐるみで隠蔽されたメガネの秘密。それをあばこうと動くヤサコたちに見えない妨害の手が迫る。夏祭りの事故が原因でイサコはおとなたちから不審の目を向けられるようになる。町中の監視をくぐりぬけ、ヤサコと仲間たちは真相にたどりつこうともがくが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
温
4
これまでの巻は仲間内のドラマ中心だったけれど、ここへきて一気に、街全体を巻き込んで物語が広がりました。カンナの事故や7年前の事件の都市伝説的な不気味さも増し、ますます続きが気になります。2013/08/08
hoguru
3
息子11歳1人読み
natsumoto
3
あんまりしゃべったことのなかった子と、きゅうに仲良くなったときの、あの嬉しいけれど不安なきもちだ2009/02/18
風見鶏
2
やっと伏線を回収し始めた感じ。『電脳コイル』ってなんだろう。キャラの一人ひとりが成長していって、読んでいて愛着が湧いてくる。やっぱりイサコが好き。2010/07/18
でんすけ
1
きな臭く、不穏な前半部。周囲と関りながらイサコ、ヤサコ、ハラケンの内面で変化が兆す。後半はアニメ版でも好きだった所。同じ目的地でも、遠回りして開ける視界は、見え方も全く違う。そして、そういう遠回りは、子どもにしかできないと思う。何度も登場したはざま交差点だが、回り道をしたことで、新たな発見があった。ハラケンが得難い仲間と手紙をみつける。2021/04/28