内容説明
人間の消失と、その突然の帰還が不思議とされない街〈新宿〉。吹雪の日、北の若者秋摩が〈秋人捜しセンター〉に依頼を持ち込んだ。秘密に触れたため某国情報部に追われ、姿を消した恋人夏奈が、〈魔界都市写真展〉のモデルになっていたというのだ。撮影場所はSMクラブ。美貌の人捜し屋せつらが調査を始めるや、夏奈がときどき消えること、鏡に映らないことも判明した。彼女は実在するのか? 凶悪な暗殺組織の魔手が迫る中、北国の恋人たちの行く末は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
6
〈魔界都市ブルース〉は久しぶりの“マン・サーチャー・シリーズ”で、やはり短編のせつらものは魔界都市に住む者の強さや哀切さが強く表れて好きです。また、今回は“わたし”にも会えたのが何よりも嬉しい。最近“わたし”の出番が少なく寂しいところなので、そろそろ“わたし”が活躍する長編も読みたいですね。2014/09/05
とし
3
このシリーズを読んでて初めて、せつらがしゃべる台詞にすごい違和感を感じた。しゃべり過ぎ? ゴーストライターにでも書かせてるのかと思ったくらい。すごく長く続いてるシリーズだし、著者が心機一転しただけなのかもしれないが、しばらく気持ち悪かった。内容は相変わらずで、何も考えずに楽しめるんだが、う~ん。この違和感は僕の個人的なものだろうか。シリーズの第1作でも読み返してみよーかなぁ。2016/11/13
ユイ
3
最近のせんべい屋さんは最初からサングラスかけていることが多いのに違和感が。‹新宿›は狭いようで広い?「ボクサーの真田さん」は個人的に嬉しかったです。2014/09/08
hisoka 秘
2
今回全然煎餅焼いてないな。働きすぎじゃない?何件も掛け持ちして・・・そんな働き者キャラでしたっけ?2014/11/10
hiro
1
今回は「戦士へのレクイエム」だな。当初の目的から外れるのはいつもの様式美だが、ボクサーの設定や二つ名に往年の魔界都市らしさを感じた。2014/10/14