内容説明
人手不足は製造業の技能伝承に深刻な課題を突き付けている。技能とは、経験や失敗に基づいた工夫、無意識に行っている調整など、手順書には書かれていない暗黙知。ベテランや職人が持つ暗黙知こそが技能の急所であり、製品品質の決め手でもあり、企業にとっての財産でもある。だが、十分な人員を確保できない人手不足の時代で、どのように技能を引き出し、継承させていくかが課題でもある。そこで有効な方法が、技能伝承のための少数精鋭チームをつくり、それを仕組みの核にして、組織間・工場間へ水平展開するやり方だ。特集では、今いる人材を精鋭に育て、少数精鋭による技能伝承の進め方を解説。これからのさらなる人手不足時代に備え、企業の将来を見据えた新たな技能伝承のあり方を紹介する。