内容説明
聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。
学校に伝わるある怪談そのままに。
一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。
そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった。
ついに、羽間にまつわる、おぞましきな秘密が明かされていく――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第8弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白火
11
生贄新版待ってました。聖学理事長の怖さは怪異というより人間の怖さを煮詰めた感じだなと勝手に思ってる。旧版の頃から「空目ってまともに食事とってなさそう、カロリーメイト的なものしか食べてなさそう」みたいな勝手な印象持ってたら、今回の書き下ろし掌編がまさにそのまんまその通りすぎて噴き出しそうになってしまった。さあ次は座敷童子の物語ですよ!お待ちしてます…!2021/11/01
よねはら
10
頼れるフィジカルの俊也と切れ者の亜紀が最も蚊帳の外にいることが浮き彫りになってしまう今巻。一皮剥けたものの悲壮な覚悟を負った武巳も合わせて「もう戻れない」を入念に思い知らせてきます。敵の敵は味方なんて都合のいい展開はないぞ。みんな狂人なのだ。2021/11/23
椎名
10
書き下ろしは魔王様が肉を避ける理由と生贄を絡めた話。表紙は令和版魔女様かな。花壇に辿り着いた魔女様が一礼するシーンそのままという感じ。旧版は綺麗系だったが令和版は少女らしい無邪気さを強調していてこれはこれで良い。2021/10/26
にぃと
8
魔女との全面対決を決意し、その目的を探ることにした空目一行。これまで学校内で発生していた異変の背景、空目の家族、ルーツについても明かされ、物語としても転換点、といった感じ?未だに強大で底の知れない魔女相手にどうすれば対抗できるのか、という点も気になるし、仲間達のすれ違いも今後に影響しそうで心配になるし、とにかく続きが読みたくなる。2023/05/06
栗山いなり
8
今回の物語は人柱にまつわる物語。十叶詠子が完全に『敵』となる、空目とあやめ以外の文芸部のメンバーがそれぞれの形で怪異の恐怖に蝕まれていくのが描かれるなど今後訪れるあの展開に向かっていくのがはっきりと分かってしまう巻だった2021/11/21
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