内容説明
聖創学院大付属高校に訪れた文化祭の季節。文芸部の面々も、会誌の作業に追われる日々を送っていた。
そんな中、近藤武巳は驚くべきものを目にする。美術部の特別展示にあやめや空目らがこれまで遭遇した事件とリンクするモチーフが描かれていたのだ。
空目たちは、その意図を知るため作者の八純啓のもとへ向かうが、生徒が次々と姿を消すおぞましき怪異は既に始まっていて――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第6弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
白火
15
旧版でも合わせ鏡の物語は上下合わせて妙に読み込んだ記憶がある(一番読み込んだのは呪いだけど)。前回感染してた武巳の件を考えても今回の話から急激に話がヤバくなっている感がする。あちこち細かく加筆修正されてるなあ…は毎度の感想だけど、口絵がなくなった代わりにそこにあった文芸部の作品が冒頭掌編の頭に入ってて嬉しい。彼らの書いた作品、これはこれで一寸読みたいんだよな。亜紀の言う「ファッションは実用品」ってのも確かに。見た目の第一印象で舐められなければその分ある程度のアドバンテージは取れるものだよね。2021/07/18
半熟タマゴ
10
学校の怪談でも定番の鏡に纏わる物語。子供の時は手洗い場に並んでる鏡や踊場の大きな鏡が怖かったなぁ。この作品を読んでた影響も大いにあると思うけれども。2021/09/09
椎名
8
今回の書き下ろし掌編は文芸部員それぞれが書いた小説をほんの数行ではあるが読むことができるという面白い作り。それぞれがらしい作品で非常に面白かった。/いついかなる時代にも伝わる鏡にまつわる迷信。自分の家でも鏡を上向きに置いてはいけないといった教育があったため、今でも鏡にはどこか不吉な印象や恐怖感がある。だからこそそんな鏡が満を持して題材となった合わせ鏡の物語は面白い。再読ではあるが、下巻も楽しみ。2021/06/29
にぃと
7
文化祭を舞台にこれまでのエピソードの要素が絡みながら物語が進んでいく。今の学園に蔓延しているものについても触れられており、これまで読んでて感じてきた嫌な空気感に説明があった気がするが、怖いものは怖い。上巻の時点では物語がどんどん悪い方向へ進んでいってしまっている恐怖感がある。たぶん綺麗サッパリ解決してハッピーエンドとはならないんだろうが、下巻でどうなるのかは読まなくてはならないと思う。2022/12/30
みどり
7
20年ふた昔、今も怪異の話が流行っているから、また買ってしまった。そして、鏡は怖い、と改めて思った。 これの続きが気になって手元にある、電撃文庫でつい続きを・・・の罠。2021/07/01
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