内容説明
喪失感を抱えたその先で、文芸部が辿り着くのは――。
「これを聞いちゃ駄目よ。聞いたら―――帰って来られなくなるわ」
“どうじさま”はゆっくりと確実に聖創学院を蝕みつづける――。
その状況に抗するべきかつての文芸部の面々はすでに分裂してしまっている。
さらに復活した魔術師と魔女宗も動き始め、事態は悪化の一途をたどる。
そんな中、文芸部のメンバーたちが真相を探るべく動き出して……。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。シリーズの核心に迫る第11弾!
新装版限定書き下ろし掌編付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
36
え、ちょっとどんな展開!?あの幸せ余韻はどこ吹く風…どん底に落とされた一瞬の暗転、膨れ上がった憎悪に驚きと恐怖で眼球が零れそう。最恐になり果てた学院を取り巻く怪異は喪失感で我を失う者たちを喰らいつくしていく。そして空目たち文芸部のメンバーひとりひとりにも試練の時が。留まることの知らない緊急事態。一体何が行われているのか、元凶は誰なのか。歪む嗤いに引き寄せられて見てしまった絶望。ひきつった叫びの残響が静寂を侵食した世界の隙間に取り残された。終わらない悪夢、次巻を読むのが楽しみでもあり怖くもある。どうなる。2026/06/06
白火
10
初読時、最初期から登場していた沖本がここに来て狂うところに心底ぞっとしたのを思い出す。夜会の時の俊也の本質を見つけるところは結構加筆が入ってるな…。聡子お姉ちゃんについての話も、「空目と詠子は人間の肉親の情を本当の意味で理解できない」下りが加筆されているよう。“魔王”と“魔女”だからかな。十叶先輩の方が分かっていそうで、彼女の方が空目よりも全然わかっていないんだろうなというのは納得。2022/07/25
みどり
8
何度も読み返しているはずなのに、いざここにたどり着くと、あれ?と思うこともある。 沖本君と奈々未ちゃんのこと、どうじさまのこと、黒服のこと、覚えていることも多いし、割と最近読み返しているのに、早く続きが読みたい(電撃版は手元にある)と思う。2022/07/24
にぃと
7
魔女の夜会が始まり、これまでの事件の裏側とその目的がとうとう明らかに。魔女たちとの対決の中で村神くんは自分を取り戻し、木戸野ちゃんも復調の兆しがあるような。一方武巳くんはこの巻もハードな展開。彼にとって友人であり、貴重な一般人だと思われてた沖本くんの隠された思いとそれがもたらした結末はかなり心苦しい。こうなってくると彼がただの一般人で、そして文芸部とも袂を分かってしまったのが痛いし、前巻に決意して未来を選び取ってもそれで全てが報われないのも悲しい。2023/05/07
栗山いなり
7
『どうじさま』の怪異がもたらす悲劇の結末とこの作品の『全ての核心』を描いたホラー小説新装版シリーズ第11巻。終盤のあのシーンは今回再読であるにも関わらず実に素晴らしかった。名シーンは何度見ても色褪せないものなんだなと感じた2022/08/21
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