内容説明
連続失踪事件の元凶と思われる『連作・鏡の中の七不思議』の作者・八純啓が死んだ。
そして、行方不明となっていた赤名裕子と大木奈々美の帰還により、事件は全て解決した――かのように思えた。
しかし、悪夢は終わらない。再び戻ってきた『連作』、鏡面から現れる手、増える変死体。事件を終わらせまいとする存在の正体と目的とは?
文芸部の面々は、合わせ鏡の物語の真実に迫る――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第7弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
39
痛い怖い気持ち悪い。禍々しいなんて言葉が生易しいと感じてしまうほどの近寄りがたい邪悪さを孕んだ狂気が襲う。シリーズが進むごとに残酷非道が際立っていく。困ったことにそれが一種の面白さに繋がっていて、この展開に目が離せなくなっている。今回は下巻ということもあり、急激に怪異の本質が見えてくる。と同時に絶望の底に突き落とされる。失踪の先に待つのは、死か破壊か。鏡が映す悪夢。七不思議を絵にした八純の衝撃的な死、行方不明の女子生徒の帰還、そして鏡の中に蠢くなにか。空目を含む文芸部のメンバーの今後の関係に影響大な一冊。2026/04/10
白火
13
待ってました合わせ鏡完結編もとい下巻!初っ端から書き換わってる、芳賀が読んでる資料が元の紙束じゃなくて情報端末になってるのがあー現代ナイズだな感。クライマックスの合わせ鏡の狂乱もやばさが増してる気がする…俊也の視点で細々書き足されてる。肉塊の描写とか細かくなってるぅ…。書き下ろしは詠子と神野の話。この二人のやり取りやっぱり癖になりますね。さて次は生贄の物語、お待ちしております。2021/08/26
半熟タマゴ
7
書き下ろし掌編で詠子と神野の話が読めると思わなかったので嬉しかった。やっぱりこの2人好きだなぁ。完結までに表紙を飾って欲しい。2021/09/11
よねはら
7
失ったもの、友人との気安い関係、家族の記憶、友人を怪異から守りきれるという自信。寮生活が主流の学校って逃げ場がないですよね。煮詰めまくりの闇鍋、蠱毒といった言葉が脳裏をよぎります。綱渡り状態だった俊也のメンタルがついに切れてしまった様子は、何回読んでも気の毒です。彼は悪くありませんが、癒える傷ではない2021/09/01
にぃと
6
鏡の絵から始まった狂気と異常が短期間で感染拡大していくのがどうしようもないし、「魔女」や「魔人」の圧倒的な存在感と恐怖の前では、人間では敵わないような気持ちになってしまう。それなのに読むのが止められないのがまた恐ろしい。葛藤の果てにどんどん深見へと嵌まる武巳の苦悩もわかる。果たしてここから「魔王」様がどんな風に対決していくのか、最後まで追いかけたい。2022/12/30
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