内容説明
古くから農作業で着る野良着は、動きやすさだけでなく、暑さ寒さ、害虫やケガから身を守るためのものでもありました。
そんな地域の風土・環境に合った仕事着が、機能性にファッション性を加わり、暮らしの哲学をも感じる新しい仕事着・日常着としてよみがっています。
伝統を生かしながらアップデートした現代の仕事着を創る地域の企業を紹介します。
目次
〇寄稿
伊藤洋志(ナリワイ、SAGYOディレクター)
風景をつくる野良着を目指して
●PART1 伝統の布でつくる
・ヤンマ産業/YAMMA 会津木綿と社会を変える「小さな産業革命」
山﨑ナナ(ヤンマ産業株式会社代表、株式会社はらっぱ共同代表)
・はらっぱ/HARAPPA 新品は野暮だ、会津木綿400年の歴史は着て育つ
原山修一(株式会社はらっぱ取締役統括マネージャー)/井上真理江(株式会社はらっぱテクニカルマネージャー)
・うなぎの寝床 久留米絣の可能性を広げる現代的MONPEを開発
白水高広(株式会社うなぎの寝床代表取締役)
・石徹白洋品店 伝統の知恵が詰まったときめく服を作りたい
平野馨生里(石徹白洋品店株式会社代表)
・野川染織工業 さらっとして防虫効果も高い藍染めの野良着と作務衣
野川雅敏(野川染織工業株式会社4代目代表取締役)/野川雄気(5代目)
●PART2 仕事着の周辺
・丸五(MARGO)メイドイン倉敷の足を育てる足袋シューズ
波止英(株式会社丸五執行役員、ウエルネス推進部部長)
・エニシング 危機から復活して世界へ前掛けがMAEKAKEに
西村和弘(有限会社エニシング代表取締役)
・ジャパンブルー/MOMOTARO JEANS 瀬戸内のジーンズの聖地から世界一のデニムを目指す
真鍋寿男(株式会社ジャパンブルー代表取締役社長)
●PART3 新しい作業着・日常着の世界
・大志/MONKUMA 農作業に「私らしさ」を心弾む女性の仕事着
渡邊比呂志(株式会社大志代表取締役)
・ワークマン/ワークマンプラス 仕事着のマインドはそのままに新たな顧客層を取り込んで成功
鈴木悠耶(株式会社ワークマン広報部チーフ)
このほか、
養老孟司、北川正恭、島薗進、森まゆみ、河合雅司、二宮清純、吉村喜彦、森枝卓士、岩村暢子などの豪華連載も掲載