内容説明
2011年の東日本大震災以降も、日本列島各地で大地震が断続的に発生し、気候変動の影響で激しさを増す集中豪雨による大規模な水害も頻発しています。
日本列島に住む以上、自然災害のリスクからは逃れられませんが、「自然に根差した解決策」を探るという新しい動きが注目されています。
本号では、先人の知恵からヒントを得た流域治水や、緑と調和した「グリーンインフラ」など、新技術を防災・レジリエンス向上に活用する新しい防災の在り方を模索します。
目次
【Part1】流域治水とNbS
〇事例1:緑の流域治水が可能にする川づくりとまちづくり
筑後川・樋井川流域(福岡県)
〇事例2:流域治水対策に活用の田んぼダムが全国に拡大
吉川夏樹(新潟大学農学部教授)
〇事例3:海川に親しみつつ減災を目指す東京・葛西沖の挑戦
河野博子(ジャーナリスト)
〇寄 稿:自然に根ざした解決策NbSに世界が注目
古田尚也(IUCN日本リエゾンオフィスコーディネーター)
【Part2】自然災害から暮らしを守る
〇寄 稿:「被災者」はいるのだろうか
外岡秀俊(ジャーナリスト)
〇インタビュー:地域の住民が安心して暮らせる防災システムを構築する
安藤慶明(防災科学技術研究所理事)
〇インタビュー:これからの「リスク」と向き合う
神里達博(千葉大学大学院教授)
このほか、
養老孟司、島薗進、森まゆみ、河合雅司、二宮清純、吉村喜彦、森枝卓士、岩村暢子、北川正恭、などの豪華連載も掲載。