内容説明
常陸国土浦藩の御刀蔵が破られ名刀相州五郎正宗が奪われた。公事宿の出入物吟味人・日暮左近は、その一件が秩父忍びの仕業と知る。一方、秩父忍びの陽炎たちは、五郎正宗を奪ったことで狙われることとなった。秩父忍びをめぐり蠢きだした甲賀忍びと木曾忍び。秩父忍びの窮地に左近が動く。忍びたちの背後に潜む「黒幕」の思惑とは……。ド迫力のシリーズ第十弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
85
シリーズ10作目 字の大きさは…大。秩父忍び、甲賀忍び、木曾忍び、無惨なりの4話が繋がった長編。元秩父忍びで公事宿巴屋の出入物吟味人・日暮左近が、無明刀で悪を成敗する。秩父忍びの陽炎は、金を稼ぐために御三家水戸藩御側衆・加納行部の依頼で土浦藩の御刀蔵から名刀・相州五郎政宗を奪うが、土浦藩総目付・小笠原主水が雇った甲賀忍び頭領・甲賀夢幻に知られる。秩父の隠れ屋敷で、甲賀忍びの攻撃を受ける陽炎たちは……。このシリーズは、字も大きくて、読みやすく、勧善懲悪で、テンポが速く、左近の強さが光り、毎回楽しみです。2021/05/02
ekoeko
2
10巻目。依頼を受けた秩父忍びの陽炎達により土浦藩の名刀・相州五郎正宗が盗まれ水戸藩へ。それぞれの藩に雇われた甲賀忍びと木曾忍びが入り乱れる秩父忍びのピンチに日暮左近が登場。使い捨てにされる忍びが本当に無残。それにしても左近、強すぎ。2021/05/08