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内容説明
日本東西分断の戦後を描く仮想歴史活劇!
時は、冷戦最中の1962年。
舞台は、敗戦後に戦勝国による分割統治のあげく
冷戦の激化により国そのものが東西に分断されてしまった日本。
国境の街となった東京にはベルリンさながらの強固な壁が築かれ
人々は往来の自由を奪われてしまった。
そんな街で西への亡命を望む人々が頼るのが“脱出請負人”という存在。
東トウキョウに住む杉浦エミーリャもその一人。
表向きは十月革命駅(旧・上野駅)の人民食堂給仕係をしながら、
裏で危険な仕事を請け負っている。
当然彼女は、当局によってその身を狙われる存在。
中でも民警(ミリツィヤ)国境犯罪捜査課警部・ウラゾフは
エミーリャの逮捕に執念を見せる危険な男。
やがて彼の地道な捜査が結実し、
エミーリャの身に最大の危機が…!!
ソ連による実質支配下にある日本人民共和国を舞台に
赤みがかったノスタルジーを届ける都市活劇!
緊迫の第3巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
8
あの頃、東側諸国に何があったのか。日本も分断されていれば「あったかもしれない」庶民の困難が読んでいて苦しい。 一方で、人は困難を乗り越えようとする。「祭り」の開催は、共産主義でも止めることができない。山車に乗る、我らのエミーリャの晴れ姿を見よ! だが、当局はそんな彼女に忍び寄る。監禁されるエミーリャ。東京に東西の思惑が交錯する。2021/02/01
Ex libris 毒餃子
4
段々と話が面白くなってきた。エピソードごとにロシア的哀愁がある。2021/01/30
toriarii
3
エミーリャを追う側のエピソードも出てきた。。エミーリャが所属する地下組織がかなりの規模であることが判明する。自動車のエピソードも面白い。最後の身代わりのエピソードのオチはクスッとした。引き続きチェック。2021/04/04
YS-56
2
信じたいものを信じる。西と東では、覗いている鏡は随分と違うようですね。2021/02/09
fum_sz
2
池田邦彦さん、もともと画力を漫画力で補っているタイプの方だとは思っていて、今作はそれを特に強く感じてしまうのだけど、だからといって原作に徹するよりは、この画で漫画を描いてこその魅力でもあると感じさせるのだよなー。不思議な作家さんです。2021/01/16