内容説明
宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍と決戦の時が迫る。だが、朝廷内での造反、さらには帝の信頼厚い劉備の存在が、曹操を悩ます。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻す劉備。父の仇敵黄祖を討つべく、江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる策略を巡らせ、圧倒的な兵力で曹操を追いつめる袁紹。戦国の両雄が激突する官渡の戦いを描く、北方版〈三国志〉待望の第四巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
390
曹操にとっての大一番、官渡の戦いが描かれる。呂布討伐からこの辺りまでの曹操は、本当にキレッキレで才気走っている。その戦の中、関羽の降伏のエピソードも入ってくるが、ここでの関羽がまた素晴らしく漢。降伏期間は短く、割かれる頁数も少ないが強烈な印象を残す。前巻に続き盛り上がりが多く満足。呉では…攫ってまで得た嫁に隠れて、女に溺れる孫策さんにびっくり。その結末もまた…。荀彧さんが流石すぎて何もいうことなし。孫権も味があって好きではあるけど、著者自身のあんまり興味ない感が微妙に伝わってくるような、どこか寂しい印象。2018/12/11
ehirano1
151
孫家は二代続けて不名誉な死。脇が甘いというかなんというか・・・・・。2017/06/10
Kircheis
92
★★★★☆ 孫策の死、そして袁紹の無能ぶりが印象に残る4巻。 劉備軍は雌伏の時。2018/01/29
mayu
86
曹操と袁紹の戦い。曹操は冷静な戦略家だな。時には手段を選ばず残虐なことでもやってのける。数では負けても最後まで諦めず勝機を逃さない。自ら先頭に立って死地にでも赴く勇気と決断力がある。本当は関羽も味方に欲しかっただろうに、無理に臣従させるのではなく約束を果たした関羽に劉備のもとに帰る隙を与える潔さも持つ。だんだん存在感を大きくしていく曹操だけど、時折見せる寂しげな様は気になるな。孫策が策にはまって早々に退場。これから父の分も頑張ってほしいと思っていたから残念だ。2021/03/16
esop
84
孫策、、、 なんて悲しい最期なんや、、、 それにしても曹操、やはり天才である。 30万相当の袁紹相手に半数以下で立ち向かい、破りさる。 運も相当味方している。 読む手が止まらなくなるなぁ〜、北方謙三、素晴らしい。 吉川英治と読み比べたいなぁ。。。 劉備はいつ飛躍するのか、楽しみに5巻へ2025/05/06
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