時代小説文庫<br> 三国志 十一の巻 鬼宿の星

個数:1
紙書籍版価格
¥628
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

時代小説文庫
三国志 十一の巻 鬼宿の星

  • 著者名:北方謙三【著者】
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 角川春樹事務所(2020/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784894569669

ファイル: /

内容説明

張飛は死なず。呉への報復戦を劉備自ら率いる蜀軍は、関羽を弔う白亜の喪章、張飛の牙旗を掲げ、破竹の勢いでシキを制した。勢いに乗る蜀軍に対し、孫権より軍権を委ねられた陸遜は、自軍の反対を押し切り、夷陵にて計略の秋を待つ。一方、自らの生きるべき道を模索し、蜀を離れていく馬超。呉の臣従に対し、不信感を募らせる魏帝・曹丕。そして孔明は、呉蜀の決戦の果てに、遺された志を継ぐ。北方版〈三国志〉衝撃の第十一巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

370
陸遜がかなり好き。いまいちぱっとしない呉の中で、悩み抜きながらも勝利をものにしていく姿が良い。お陰で劉備が寝込んでしまう訳で、印象は良くないかもしれない。これまでも、呉はこすっからい小悪党な立ち位置が確立してしまっているが、しかし陸遜は何かが違う。孫策/周瑜直系。それ以外では、馬超の離脱と劉備の死が山場。蜀の将軍となってから、目立つところのない馬超をこういう風に仕立てたのは面白い。そして劉備の死と前後して、蜀では馬謖が台頭してくる。次の巻あたりで泣いて切られることになりそうな伏線もちらほら。2018/12/22

ehirano1

136
孔明と趙雲の会話。「みんな、いなくなってしまいましたね、趙雲殿」、「そうだな。殿まで、いなくなってしまわれた」、「月の光が、きれいですね」。しみじみとした情景が目に浮かび、一読者としても感慨深いものを感じます。孔明の「月の光が、きれいですね」。この光景はこの言葉以外は出てきませんね。しかし、なんだか寂しいですね・・・・・。2017/06/11

はっせー

90
劉備の死。三国志を読んでいるとつい劉備が主人公だと錯覚してしまう。あくまでも歴史。蜀も呉も魏もすべての目線で書かれている。だがやはり劉備は主人公感が強い。人徳があると言われる劉備だが義兄弟を殺されると恨みから戦争を始めてしまう。たとえそれが国を滅ぼす結果となったとしても。理論を超えた戦いは双方に大きな変化をもたらす。おそらくここらへんから歴史の彩りが変わり始めたと言っても過言ではない。新しい世代。おわりへと向かう乱世。悲しい思いがするが早く続きを読みたくなる。そんな作品である!2022/11/03

mayu

85
ついに劉備までもが世を去ってしまう。天下を目指すなら冷静に諸葛孔明の策をとるべきなのに、関羽や張飛の恨みを晴らしたい気持ち、人としての情を優先させる。そこが劉備の弱さでもあり結果として大敗を喫したわけだけど、そうじゃなかったら、こんなに人を惹きつける将にはならなかったと思う。諸葛孔明との間には、関羽や張飛との絆とはまた別の信頼を感じた。信じて会いたくても会えるまで待つこと、信じて後を託せること。劉備亡き後の蜀がどうなっていくのか。世は移り変わるものだが、初期の英傑が次々に去り、やはり寂しさは否めない。2021/06/07

esop

81
涙涙。 恐ろしいほど緊迫感が伝わってくる、さすが北方氏。 陸遜の緊張感がひしひし伝わってくる。 ついに劉備が、、、。 志は、引き継がれる。 涙なしでは見られない、 さてさて、残り2巻、終わりが見えてきた。 噛み締めながら読んでいこう。2025/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564694
  • ご注意事項

最近チェックした商品