時代小説文庫<br> 三国志 十一の巻 鬼宿の星

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紙書籍版価格 ¥628
  • Kinoppy

時代小説文庫
三国志 十一の巻 鬼宿の星

  • ISBN:9784894569669

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内容説明

張飛は死なず。呉への報復戦を劉備自ら率いる蜀軍は、関羽を弔う白亜の喪章、張飛の牙旗を掲げ、破竹の勢いでシキを制した。勢いに乗る蜀軍に対し、孫権より軍権を委ねられた陸遜は、自軍の反対を押し切り、夷陵にて計略の秋を待つ。一方、自らの生きるべき道を模索し、蜀を離れていく馬超。呉の臣従に対し、不信感を募らせる魏帝・曹丕。そして孔明は、呉蜀の決戦の果てに、遺された志を継ぐ。北方版〈三国志〉衝撃の第十一巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

348
陸遜がかなり好き。いまいちぱっとしない呉の中で、悩み抜きながらも勝利をものにしていく姿が良い。お陰で劉備が寝込んでしまう訳で、印象は良くないかもしれない。これまでも、呉はこすっからい小悪党な立ち位置が確立してしまっているが、しかし陸遜は何かが違う。孫策/周瑜直系。それ以外では、馬超の離脱と劉備の死が山場。蜀の将軍となってから、目立つところのない馬超をこういう風に仕立てたのは面白い。そして劉備の死と前後して、蜀では馬謖が台頭してくる。次の巻あたりで泣いて切られることになりそうな伏線もちらほら。2018/12/22

ehirano1

113
孔明と趙雲の会話。「みんな、いなくなってしまいましたね、趙雲殿」、「そうだな。殿まで、いなくなってしまわれた」、「月の光が、きれいですね」。しみじみとした情景が目に浮かび、一読者としても感慨深いものを感じます。孔明の「月の光が、きれいですね」。この光景はこの言葉以外は出てきませんね。しかし、なんだか寂しいですね・・・・・。2017/06/11

mayu

80
ついに劉備までもが世を去ってしまう。天下を目指すなら冷静に諸葛孔明の策をとるべきなのに、関羽や張飛の恨みを晴らしたい気持ち、人としての情を優先させる。そこが劉備の弱さでもあり結果として大敗を喫したわけだけど、そうじゃなかったら、こんなに人を惹きつける将にはならなかったと思う。諸葛孔明との間には、関羽や張飛との絆とはまた別の信頼を感じた。信じて会いたくても会えるまで待つこと、信じて後を託せること。劉備亡き後の蜀がどうなっていくのか。世は移り変わるものだが、初期の英傑が次々に去り、やはり寂しさは否めない。2021/06/07

ehirano1

79
#限界まで調練を続けると、兵は一皮むける。#戦場にいないという理由だけで、建策しなかった・・・#尽きることのない悔恨を吐き出せる相手は劉備しかいない。そして多分、癒し合うこともできる。#欠点のひとつやふたつはあった方が、安心して付き合える。2021/12/19

みやこ

79
自軍の中にあっての孤立無援。陸遜の凄まじいまでの粘り強さと根気には鬼気迫るものがあり、その孤独がとても痛々しい。だが、頼もしい理解者もいた。だからこそ、貫けた意思。血反吐を吐きながらも、自らの戦略を信じ、貫いたが故の勝利。お見事でした。一方の敗北を喫した劉備。「やるべきではない戦をした」と彼は言うけれども。あそこで動いた劉備だからこそ、多くの者がついてきた。苦楽を共にしてきた兄弟を亡くし、失意に沈んだ彼が気力を奮い立たせて伝えたかった「ある言葉」。劉備が孔明に託したその言葉に泣きそうになってしまった。→2018/10/02

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