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内容説明
爆破により要所・居庸関に突破口が開く。
金国になだれ込む蒙古兵たち。
それはモンゴルの更なる膨張を伝える狼煙であった。
「焼け野はどこまでも走れる」大ハンとユルールのけっして交じわらぬ対話が尽きたとき、
ナランの想定どおり、シュトヘル、ハラバルが姿を現し、
一堂が会した食料庫は戦場と化す。
しかし唯一、想定外であった双子の皇子・トルイが
その場に駆けつけたことで、誰もが想像していなかった事態が起こる。
「生が死の先を走る」事態に気付いた蒙古兵たちが、シュトヘルたちの居るもう一つの戦場に押し寄せて来た時、命を賭した者たちの戦いは終焉を迎える。
生き残ったのは果たして・・・・・
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
36
あれ、巻末マンガにユルールいない…?2015/11/15
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
34
トルイ死す。「勝者の筆の記したものは常に、敗者からすれば偽りに満ちている。いつ誰が筆を得ようと。ひとつに限られた勝者の筆を取り合うかぎり、記されていくのは常に誰かにとっての偽りだ。だからこそ筆を、どこまでも増やすんだ。数も種類も。心をのせるそれぞれの言葉で、文字で。いつでも誰もがそれぞれ自分にとっての真実を記し、それを集め続ける。‥‥‥無数の出来事と心のかたまりが、それこそがいつでも偽りのないものになる。」2018/02/11
眠る山猫屋
33
テムジンとの対峙、やはりユルールの言葉は届かない。シュトヘルもハラバルも強敵に阻まれ間に合わない。手に汗握るとはまさにこの事。そしてナランとトルイは・・・双子なのに・・・。くっ、みんなどうなっちゃったの?!誰が生き残ってるの?2017/07/09
ちゃりんこママ
33
6巻まで既読。通販で注文したので11~13巻が先に届いた。うぁあ…と唸るほど激戦の連続で兄弟親子の錯綜した血族の争いも凄まじい。双子の皇子トルイとナランの決着が悲しい。2017/03/12
ふかborn
27
モンゴルが金国の居庸関を攻めるのと同時に全員が一堂に会しての戦いが本巻の全てなのだけれども、話があちこちに飛ばずにまとまった場面が多いからか既刊よりも理解しやすい。シュトヘルとハラバルの共闘や、モンゴル側の戦死観とかトルイとナランの兄弟の思惑など注目する場面が多くて感想に迷う。大ハンとの戦闘は、わずか数秒の間の登場人物の思考が目まぐるしく交わされ、伊藤悠お得意の緊張感ある展開に描かれて素晴らしい。ユルールの生死や須藤に入れ替わったシュトヘルが気になる最後なのに、後書き漫画で脱力してしまって、もうダメ…。2015/07/22