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内容説明
蒙古軍による西夏国侵攻が続く13世紀。味方の裏切りにより瀕死となったユルールを救うため、決死の覚悟で蒙古の砦へ向かうシュトヘル。そこで、出奔した弟・ユルールを追跡中のハラバルに遭遇する。彼こそ、シュトヘルが仇として憎しみ続ける「虎の男」なのだが…!?人は何のために闘い、そして死んでいくのか…!?伊藤悠が13世紀の大陸を舞台に圧倒的筆致で描く歴史超巨編!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
22
アルファルドの邪な輝きも、ハラバル兄さんの強さにかき消されてしまいました。そしてユルールとシュトヘルの絆に割り込んだカタチになってしまった須藤くん・・・。須藤の中のシュトヘルは自我を取り戻せるのか。怪しいシャーマンや妖しい女使者なんかも出ます。2017/06/08
小梅@灯れ松明の火
19
第3巻の表紙は腹張兄さんです!最初はただの武骨なだけの男と思っていたらどうしてどうして。もんの凄い「漢」ですなあ。母も、そしておそらくは父も違う異父母弟であるユルールに(つまり他人か?)注ぐ愛情。数々の名言がありますが「おまえは子供だ。卑怯も、―――裏切りも許す。…ただ 恥だけは知っておけ」とゆうのが私的には好みかな。シュトヘルともあいまみえますが、彼女がユルールを救うための解毒剤を持っていることを知り、その場で殺すこともできましたが連れ戻ります。そしてシュトヘルの処刑にも彼女の勇を称える方法を執ります。2011/05/08
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
19
過去の事件が現代にどう絡んでくるのか、悪霊の物語が終わり現代に戻り、また過去へと戻る。未だどこに向かっているのか分からないからこそ面白い。名作になるかも…2010/12/12
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
18
あの、がっかりした顔、、、さすが絵が上手いなぁ。こうやって時々現代に帰ってくるのだろうか?2016/08/30
645
13
鈴木さんが消えた事やこのSF的現象については謎だが、細かく語る事はないのかな?個人的には運命的なモノかと思っている。須藤は彼らの記憶を見て何を思い選択をしたのか。そもそも彼女の精神が失われたのかについては疑問が残るが、シュトヘルの精神となって何を成すのか興味深い。ユルールにとっては、“文字”に心を震わせた同志への喪失感は大きい。しかし、兄ハラバルは真っ向から対峙してきた弟に二度目の情けはかけないだろう。ボルドゥの言うように文字を背負って行く人生が待っている。回想が終わり物語の開幕を感じる。先が気になるな。2013/01/10