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内容説明
映画「ビリギャル」にも登場!!
中・高、大学受験におすすめ!第15巻-ゆきづまる幕府(江戸時代後期)。
近海に出没する外国船の脅威などで動揺する幕府と、最盛期を迎えた町人文化を描きます。
第1章 江戸の町人文化
第2章 北方の探検
第3章 不安な世の中
第4章 天保の改革
【ご注意】 本書電子版には、底本の巻頭口絵ページ、巻末資料編は掲載されていません
※この作品はレイアウトの関係でお使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
この作品は一部カラ―です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クマシカ
15
江戸時代後半、幕府政治に揺らぎが生じはじめる。封建制度への不満が高まり、内部からも反発が。町人文化はますます発展し楽しい年中行事もたくさん。北方ではロシアの脅威もあり沿岸警備に力を入れる。北海道ではアイヌ人の抵抗も虚しく幕府の支配が強まる。鎖国を続けるが、海外強国の圧力やアヘン戦争もあり、対外的にも国内政治的にも不安な時代に…。あまりにも大きな政府として民衆の経済や楽しみを制限したため、そのぶん反発も大きかった。2023/12/12
coolflat
15
十一代家斉~十二代家慶までの治世。大御所時代~天保の改革までを扱っている。蝦夷地(松前藩)における商場知行制から場所請負制に移行する流れ。北海道に日本人が住み着くようになったのは13世紀に入ってからである。15世紀には、日本人の豪族たちがアイヌ支配を強めていった。そして江戸時代には松前に大名が置かれるようになった。米が取れない松前では、年貢の代わりに「場所(商い場所の略)」と呼ばれる交換地を領地とし、家臣たちに与えていた。家臣たちは「場所」でアイヌと物々交換をし、得た商品を商人たちに売って収入にしていた。2020/05/16
にがうり
15
12日までの無料公開が延長になって中だるみ。再開。活気のある化政期の町人文化は、多くの人が抱く江戸のイメージ だろう。伊能忠敬の蝦夷地の測量、間宮林蔵のカラフト探検。北方のアイヌ民族の歴史を知れば、日本が単一民族国家とは軽々しく言えない。大坂の大塩平八郎の乱をきっかけに全国で一揆が頻発。天保の改革は、ケチケチ大作戦に民衆の不満が爆発して失敗。やることなすこと裏目に出てSNSでケチョンケチョンの現政権を見ているよう。2020/04/21
ソラーレ
13
江戸後期、時代にあった政治の柔軟を求められるが上手く機能せず次第に危機にを迎えることになったようだ。⚫︎江戸後期は文化的に豊かであった。しかし、外来船の来航や飢饉、幕府の腐敗、特に農村に田畑を持たない農民が増加した。その結果、封建社会の基礎が揺らいでいくとされている。⚫︎伊能忠敬が50歳から蝦夷地の測量を始め精巧な地図を作り出したことは印象深い。⚫︎江戸町人文化が生まれる。歌舞伎、浮世絵、小説、花火、花見、寺小屋。⚫︎江戸に魅力を感じ農村から職を求めて上京する人がふえる。2023/09/03
Miko
6
外敵に備えて北方の地図を作るために蝦夷に派遣された伊能忠敬や間宮林蔵。 元役人でありながら、反乱を起こした大塩平八郎。 幕府に批判的な立場をとったために追われた渡辺崋山や高野長英。 等々、激動の幕末を前に、盛りだくさんな内容です。 私の住んでる北海道はアイヌの人々が細々と暮らしていてそこに土足で踏み込んできた幕府の役人たち。搾取されて奴隷のように働かされたアイヌの人たちのことを思うと心が痛みます。2024/01/18