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内容説明
映画「ビリギャル」にも登場!!
中・高、大学受験におすすめ!第14巻-幕府の改革(江戸時代中期)。
八代将軍吉宗、田沼意次、松平定信による改革を中心に、ゆれ動く幕府の実像にせまります。
第1章 名将軍吉宗
第2章 田沼時代
第3章 一揆とききん
第4章 蘭学と国学
【ご注意】 本書電子版には、底本の巻頭口絵ページ、巻末資料編は掲載されていません
※この作品はレイアウトの関係でお使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
この作品は一部カラ―です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にがうり
15
江戸時代中期。八代将軍吉宗から十代将軍家治まで。吉宗は有名だが、九代家重、十代家治より老中の田沼意次、松平定信のほうが前に出ている。度重なる大火、浅間山の噴火、大飢饉、頻発する一揆、疫病などで財政が逼迫。あの手この手で改革に取り組む姿は、そのまま今の日本に重なる。一方で、蘭学の杉田玄白、国学の本居宣長、本草学その他いろいろの平賀源内など学者たちが頭角を現す。困難に直面している今、痛切に感じる。生き延びるためには、経済だけでなく、学問と研究も同じくらい重要。2020/04/08
coolflat
14
八代吉宗~九代家重~十代家治までの治世。享保の改革~田沼時代までを扱う。町火消。明暦の大火後、火除地は多くつくられることになったが、吉宗は従来ある、幕府直属の定火消と、大名が組織する大名火消に加えて、新たな火消制度を設けた。それが「いろは四十七組」と呼ばれる町火消である。この町火消は、町人に経費を負担させたため、幕府の経費節減になった。南鐐二朱銀。当時、江戸商人は金貨、大阪商人は銀貨、庶民は銅貨を使っていた。これが経済の発展を妨げていると田沼意次は考えた。そこで、全国共通の貨幣「南鐐二朱銀」がつくられた。2020/05/08
クマシカ
11
18世紀。吉宗の享保の改革から始まり、様々な改革がなされる。財政がひっ迫し物価が高騰、凶作など、お金問題と天災の連続。農民が立ち上がり一揆を起こす様は泣けてくる。幕府側も無策ではないのだが…。蘭学に勤しむ学者たちの熱意には驚かされる。手探りで外国語を読み解く苦労といったら想像もできない。万葉集や古事記は江戸時代の学者にとっても古典で難しかったんだろうな。火事の備えとして消防団を作ったり備蓄をしたり、今も昔も「備えあれば患いなし」が根付いている。2023/12/07
niwanoagata
11
足高の制、上米の制、定免取、火消しなど江戸の文化や制度を用語として暗記するだけではなく、その本質がわかるようで良かった。 前半はあまり上手く行かない改革、後半は庶民と文化について2020/03/26
袖崎いたる
10
暴れん坊で知られる吉宗が熱心な政治家だったことがわかる。他方では、吉宗が敷いた道から田沼意次というグレーな政治家が誕生する。ここは織田信長と豊臣秀吉みたいではあるものの、田沼は家康っぽくもある。かと思いきや松平家から田沼の跡を継ぐ政治家が生まれる。グレーな田沼に対してクリーンな政治を標榜。しかし時代が悪く、誰がやってもダメだろ問題が出て失脚。このあたりでは明確に武士は失権し、市民?的な運動に焦点が当てられる。さらに商人でさえ運動を起こす人民には平伏。興味深いのは宗教的な話題が雲散霧消してること。2020/05/06